講演会「2008年のヒット商品にみる消費の変化」

 金曜日(12日)の晩は、f-Biz(富士市産業支援センター)で開催されたチャレンジセミナーに参加した。
 このチャレンジセミナーは、f-Bizが様々な分野の著名人を招いて開催する講演会で、毎月1回行われている。
 今回が3回目で、「2008年のヒット商品にみる消費の変化」というテーマで日本経済新聞社 産業地域研究所の為定明雄所長の講演だった。
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 私自身は、テレビもあまり見ず、買い物にもほとんど出かけず、「ヒット商品」にも関心はなかった。しかし、「消費の変化」というところから、世の中がどのように変わってきているのだろうかと思い出かけた。
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 2008年のヒット商品番付。幕内から横綱まで計36商品が上がっている。自慢じゃないが、私は名前を聞いたことがある商品が数個で、それ以外は初耳の商品だ。また名前を聞いたことがあってもしっかりイメージできるのは「篤姫」、「ジェロ」の2つ(2人)だけだ。皆さんは?(画像をクリックするとはっきり見ることができます)

 為定氏は、今年のヒット商品から読み取れる消費の特徴を「こていかんねん」(固定観念?)という言葉で、4つの切り口から説明した。
 1「こ」・・・より「個人」が必要とする商品が売れている。単身世帯の激増が背景にある。

 2「てい」・・・「低消費社会」に向かっている。基本的なモノは充足される一方で、少子高齢化が進み、それぞれの商品の量が少なくなっている。

 3「かん」・・・「感性」に訴える商品は売れている。機能が充実した「いいもの」だけでは売れない。

 4「ねん」・・・「年齢感覚」を感じさせない商品が売れている。母娘のペアルック、Wiiのさまざまな年齢層が多様に楽しめる面など。

 このヒット商品番付、数年前から1年を上半期、下半期に分けて番付を発表しているそうだ。以前と違い、それだけ商品の寿命が短くなっているということだ。
 為定氏は、プロフィールを見ると私と同い年だが、さすがに天下の日経で「日経MJ」の編集長や研究所の所長を務めているだけある。きっと本当は難しい話なのだろうが、わかりやすい切り口と言葉で、よどみなく1時間半解説していただいた。
 また、このような解説や評論は、断片的にはテレビや雑誌で見聞きするが、実に豊富なデータ(統計グラフやアンケート結果など)をもとに説明されると、「なるほど」とうなずくばかりだ。
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 最後に為定氏の宣伝ではないが、氏が中心になり、日経のネットワークを駆使して集めたこのような豊富なデータを背景に、最新の消費トレンドを紹介する雑誌「日経 消費ウォッチャー」が1月に創刊されるそうだ。
 興味がある方は、是非どうぞ!

(この日はデジカメを忘れ、写真を撮れませんでした。残念!)

by koike473 | 2008-12-14 23:09 | 視察・研修・勉強会 | Trackback | Comments(0)  

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