「そうだ!沼川プロジェクト」 第2回体験ワークショップ
2008年 11月 25日
11月23日は、「晴れ」の特異日だが、雨男の私は気が気ではなかった。
しかし、朝起きると雲は出ているが、雨の気配はない。7:00にボーイスカウトの艇庫に着く頃には、すっかり晴れてきた。
この日は、以下の3つのプログラムを行った。
・カヌー教室
・水生生物教室
・水質勉強会
前回の第1回WS(10/19)は、カヌー教室を通じて、「少しでも川や水辺に親しもう」がテーマだった。今回は、親しんだ川の「水の状況観察しよう」が大きなテーマだ。
先週、草を刈った白妙橋(国道139号(旧国道1号)が滝川を渡る橋)の北側河川敷に皆さん集合し、開会式を行い、スタートだ。
まずは「カヌー教室」
ほとんどの人が、前回体験しているので、今回は、親子やグループで乗りたいカヌーを選び乗ってもらった。
4人乗りのカナディアン、2人乗りのカヤック、1人乗りのカヤックだ。
この時間帯は、引き潮から満ち潮に移る時間帯で流れがほとんど止まっている。そして風もほとんど吹いていないので、川と言っても静水状態だ。
初心者でも流されることなく、自分のパドル(オール)操作で、どうカヌーが進むかすぐに体感できたようだ。
川岸はかなりの勾配があるため、元吉原地区の2人の幹事は、胴長をはいて、ずっと川に入りっきりで乗船、下船をサポートした。お疲れ様でした
そしてこちらは「水性生物教室」。
実は、滝川のこのあたりは、水生生物はベンケイガニしかいない。このベンケイガニ、本当にウジャウジャいる。沼川全体だったら何万匹、何十万匹という数かもしれない。でもそれ以外には、カワニナやトビケラ等の水生生物は全くいない。
そのため、富士市環境アドバイザーの塩谷さんが、伊豆半島の川の上流部から、前日に水生生物を捕獲し容器に入れて持ってきてくれた。
「きれいな水辺だったら、こんな水性昆虫がいますよ」ということで。
私は、直接、教室での説明を聞かなかったが、とてもおもしろかったそうだ。
いつもは水生昆虫の解説も務める山田高先生(富士市自然観察の会会長)が、「いやー、今日は勉強になったよ」と言っていた。
そしてこの日のメインイベント、「水質勉強会」。
塩谷さんに加え、壽(としなが)さん、八木さんの3人の環境アドバイザーの皆さんが講師になって、川の水の勉強会をやっていただいた。
川の水と言っても、本格的だ。
事前に、沼川水系の4箇所(湧水、上流の支川の合流点、沼川の中流、沼川が田子の浦港に注ぐ最下流)で川の水を取水し、その水質を比較する実験等を行った。
4ヶ所の水をろ過し、ろ紙の汚れを比べる実験
PH、CODを簡単に測定するパックテスト用試料の箱
こちら(事務局)の狙いは、下流に下るほど、家庭雑排水や工場の排水が流れ込み、汚れが目立ち、そこに問題意識を持ってもらえればというものだった。
4ヶ所の水を並べ、後ろの文字の見え方を子供たちに比較してもらう
しかし、事前に取水した前日も、当日も、4箇所とも結構きれいで、水質も思ったほど悪くなかった。
見込み違いで、子供たちも、違いがあまりわからなかったかもしれない。
しかし推測するに、前日もこの日も、取水した時間は、最も潮が引いている時間帯だった。
ほとんど平坦な沼川水系は、干満の影響で、水位が随分変わる。干潮の時はどんどん下流に流れるが、満潮時には、さまざまな河川への排出物が上流に逆流するのでは?と考えられる。
「それじゃあ、来年は、是非取水ポイントだけでなく、干満の時間帯や、季節等も変えて調査しなきゃ」という意見も出てきた。
密度の濃い第2回体験ワークショップだった。
次回は来年1月で、沼川や滝川の土手を歩く「ウォーキングワークショップ」だ。
堤防上からの川の風景が楽しみだ。
by koike473 | 2008-11-25 23:48 | そうだ!沼川プロジェクト | Trackback | Comments(4)
当日、ゲンジボタルの養殖時に問題となるカワニナに似たコモチカワツボの見分け方を問われましたが、私には経験が無く帰ってから調べました。結論は目視による判別は難しいようですが、写真を見比べるとコモチカワツボの方が若干丸いような感じがしました。
私のブログに水生生物なども掲載してあります。今後とも宜しくお願い致します。
質問を、早速調べていただきありがとう財増す。
せっかく調べていただいたことですので、何かの機会に、子供たちに伝えられればと思います。
4月にシンポジウムを開きます。
その時に、もしご都合がつけば、是非お越しいただければと思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。
※塩谷さんのブログを捜しましたが、わかりませんでした。
また教えてください。
都合が合えば参加させていただきたいと思います。
私のブログアドレスですが、上記名前をクリックすれば開くと思います。又は、私の名前をインターネットで直接検索しても出てくると思います。
今後とも宜しくお願いいたします。