中央病院産婦人科が「継続」に!
2008年 11月 06日
これを受ける(?)ような形で、9時過ぎには、市役所から市長からの連絡として「富士市立中央病院産婦人科医師の確保見通しについて」とのタイトルのFAXが、市議会議員宅に送られてきた。
4日(火)の10時に、浜松医大から市長に電話連絡があったそうだ。
浜松医大からの連絡内容は、
「従前から要請を受けていた富士市立中央病院産婦人科への医師派遣について、中央病院産婦人科の現体制を維持できるよう、来年4月から浜松医大から産婦人科医師を派遣する。詳細については、今後、富士市及び富士市立中央病院と調整・協議していきたい」とのことだ。
そしてFAXには、「詳細については、本日14時からの会派代表者会議で説明します」ともある。(私は、午後別件があり、会派代表者会議の結果は聞いていないが)
このような新聞報道やFAXの文面からすると、事前の連絡もなく、急遽医大から市に連絡があったことが伺える。
今日の富士市役所のHPのトップページ。やはり「中央病院の医師確保」がトップニュースだ。
富士市にとっては、とりあえず一安心だ。
だが、今回の浜松医大からの派遣が、先日大きく報道された清水厚生病院(静岡市清水区)からの医師引き揚げと「行って来い」の関係であることは明白だ。
つまり、浜松医大が、県内の産婦人科医のバランスを見た上で、大局的な判断をしたということだ。
これに関しては、富士市として、当事者である浜松医大、そしておそらくいろいろな調整に動いたであろう県、医師会等の関係機関にお礼を言わなければならない。
また、死に物狂いで駆けずり回った市長はじめ、中央病院長、市の関係者、そして136,000人を超える署名活動を展開した「富士市立中央病院産婦人科を守る会」の方々と署名した多くの市民の皆さんの熱心な活動があったからだと言える。
しかし、静岡県を1つと見れば、来年3月で産婦人科医が減ることには何ら変わりはなく、厳しい状況は相変わらずだ。
富士市は当面確保できても、近隣市で同様のケースがいつ発生してもおかしくない。産婦人科だけでなく、多くの診療科目で綱渡りの状況が続くことになる。
国の医学部定員増加策等や医師の待遇改善も重要だ。
加えて現在の医師数で何とかやっていくためには、患者として病院を利用する我々市民も、医師の「激務」とも言える勤務状況を知るとともに、コンビニ感覚で総合病院を利用することの弊害を学び、理解し、ちょっとした症状だったら「近所の○○医院で」という切り替えも行っていかなければと思う。
本年7月から発行された「病院だより」
by koike473 | 2008-11-06 23:42 | 保健・福祉・医療 | Trackback | Comments(2)
ご尽力いただいた皆さんに感謝ですよね。
まだまだ問題は山積かもだけど、私達が安心して医療を受けられる世の中になってほしいですね。
返事が遅れ申し訳ありません。
「とりあえず、一安心」というところですね。
でも、毎日、全国どこかで、医師不足や医療事故に関するニュースが流れています。
これは、この20年間くらいの医療政策が、基本的なところで間違っていたことの証だと思います。
医師育成の基本方針を改めて確認し、速やかに実行しなければ、安心できないですね。
議会、また一議員として、医療政策の変革を注視していかなくてななりません。