防犯まちづくり講演会と身代わり地蔵尊祭典
2008年 07月 27日

防犯まちづくり講演会は、2人の話を聞いた。

一人は同じNPOふじ環境倶楽部の会員でもある杉山克秀さんだ。杉山さんは、一級建築士に加え、防犯設備士、防犯診断士などの資格を持ち、建物の専門家としての立場からさまざまな防犯活動をアドバイスしている。
しかし、今回初めて「くらしの防犯伝道士」と呼ばれていることを知った。

もう一人は、犯罪アナリスト、NPO日本防犯学校学長の梅本正行氏だ。
私は初めてだったが、テレビでも活躍している方だそうだ。
そんなこともあり、笑いをとりながら、ステージ全体を動き回り、話を進める。

しかし、話の内容は、犯罪の現場や犯罪者の行動パターン、被害者の様子など、深刻な話だ。
近年の泥棒は、金がありそうな家に入るのでなく、入りやすい家に入る傾向が強いそうだ。
昔からの農村地帯だからと、鍵をかけずに外出したり、就寝するのはもってのほかだ。
東名高速などで各地を移動しながら、空き巣を重ねている集団が多く、とにかく入りやすい家に入る。そして外国人による犯行も増えている。
家の中で犯人を見つけると、逃げるどころか、刃物で刺されるケースも増えているので、とにかく「入りにくい家、地域」をつくることが大事だそうだ。
会場に訪れたのは、各地区の地域安全推進員など、防犯活動に取り組んでいる皆さんが大半だった。
一方、犯罪の抑止には「地域のさまざまな目」・・・「なんだか俺はこのあたりの人にじろじろ見られているな。やっぱり、ここでやるのはやめよう」と思わせる「地域力」が必要だ。
そうした意味では、平日の昼間のこの講演会の開催はどうかと思う。
明日からの「抑止力」アップにつなげられるよう、より多くの市民の皆さんが聞ける夜、または土曜日にでも開催すべき講演会ではなかっただろうか?
そして夕方からは「身代わり地蔵」さんへ。


夕方と言っても、とにかく暑い。
お地蔵さんがある陽徳寺は、私の妻の実家の法雲寺が住職を兼ねている。義弟の藤田住職は、新盆を迎えた家の方がお参りに来るたび、読経を上げ、休んでいる暇がない。

また、お寺の役員の皆さんも、暑い中、準備や受付などでフーフーだ。
鐘楼に上がり、鐘を突かせていただいた。



初めて知ったが、鐘の下には、鐘がすっぽり入るくらいの大きな穴が空けられている。この穴によって、音が上下方向に響き合い、長い鐘の音になるのだそうだ。
地獄と天国を描いた「大絵曼荼羅」の前には人だかりが。そして良く見ると、着流し姿で説明しているのは、すぐ近くの「まちの駅 東木戸のくすりやさん」助役の久保田さんだ。仏教が考えるさまざまな世界を分かりやすく説明し、子どもも大人も聞き入っていた。


地獄図を見ながら、さっき講演会で話を聞いた犯罪を思い出した。未然の抑止力が第一だ。しかし最近特に無差別の通り魔事件が増えている。
いろいろ議論はあるだろうが、事件を起こしてしまった場合には、犯罪者にはあの世でなく、この世でこうした罰を受けさせることが、次の事件の抑止力になるなら、それは仕方がないことだと思う。
by koike473 | 2008-07-27 23:24 | 市内外のイベント・行事 | Trackback | Comments(0)