一万歩 富士南『ききょうの里』コース

 7日の土曜日は、午前中、今泉小の運動会に出席した後、午後から「一万歩 富士南『ききょうの里』コース」を歩いた。
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 一万歩コースも、計18コースの内、13コースを歩き、残りが少なくなってきた。
 今回は、たちの悪い風邪で寝込んだ10日間で失った体力を、どのくらい回復しているかを確認する意味もあった。
 かと言って、傾斜地が多いコースは大変そうなので、平坦地が続く「富士南地区」を選んだ次第だ。

 このコース周辺は、かつて第二次大戦中に、飛行場を造ろうとしたくらい平坦地が広がっており、その後昭和40年代位までは一面キャベツ畑だったという話と写真が、1~2年位前の「広報ふじ」に出ていたのを思い出した。
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 歩いてみると、本当に平らで、現在は新興住宅地と水田の混在地帯だ。
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 特に、新幹線から南側のエリアは、碁盤の目のように農地が区切られ、そこを埋め立て造成し、住宅が増えている様子を現在進行形で見ることができる。

 季節的なこともあるが、歩く道路の脇は、必ずと言っていいほど「農業用水」が、水路からあふれんばかりに流れている。
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 このあたり一帯は、旧国道1号の富士川橋脇にある「水神の森」付近で富士川から取水する「四ヶ郷用水」がくまなく巡っている。
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 「四ヶ郷」とは、森島、森下、宮下、五貫島の四つの郷(村、地区)を指す言葉だ。
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 堰を入れて、必要な水位を自由自在にコントロールし、それぞれの田んぼに入れている感じだ。昔の人達の知恵に驚くばかりだ。

 そしてこの地区のもう一つの特徴は、なんと言っても富士川だ。
 富士川の本流は遠いが、大きな堤防と富士川を渡る水管橋(東駿河湾工業用水道富士川水管橋)は、圧倒的なスケールで迫ってくる。
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 水管橋の直径は2.2mあるそうだ。しかし、この管は、富士川町側から富士市に渡って来ると、いきなり地下に潜り、そのまま厚原の浄水場に行っている。この土木技術にも驚くばかりだ。

 もう一つ書いておきたいことがある。
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 「イチゴ」の栽培農家が結構多いことだ。水田の中にポツリポツリとイチゴのハウスが点在している。ハウスの脇を通ると、イチゴの甘い香りがしてくる。6月でもまだかなりの数のイチゴが実をつけている。
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 また、今年の冬用のイチゴの苗を育てている農家の方もいた。
 私は体調を崩し、5月末の会派の視察に行けなかったが、飯田市(長野県)の体験型観光の視察で、会派の皆さんは実際にイチゴのジャム作りを体験した。その時に作っていただいたおみやげのジャムは本当においしい。
 甘い香りの中で、そんなことを思い出した。

 ちょうど2時間かけて6.1kmを歩いたが、気持ちよく汗をかき、体調も100%回復したことを確認できた1万歩コースだった。

by koike473 | 2008-06-11 23:42 | 富士市内各地の風景 | Trackback | Comments(0)  

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