田植えの時期と食糧危機!
2008年 06月 03日
新聞やニュースで、首相が食糧サミットに出席したことが報じられている。また官房長官が「コメの生産調整見直し」の発言をしたことで、大きな反響が出ている。
一国民としても、地球的な食糧危機や食品の値上げのニュースが毎日流れるとやはり気になる。
そんなこともあり、今日は役所の帰りに、田植えシーズンの田んぼを見に出かけた。
出かけたのは、小潤井川流域だ。チャリ(我が愛車PAS)で回ったり、私が生まれた津田・荒田島地区の田んぼを潤している川(もともとは農業用水路)の周りだ。
潤井川から取水している小潤井川の最上流部を見ようと、伝法の香西新田に行くと、何だかイメージが違った。
ここの農地は、いつもキャベツを作っているイメージがあったが、この時期はほとんどが水田だ。昔習った「二毛作」を思い出した。
でも中には、トウモロコシを作っている畑もある。もうずいぶん大きく育ち、実からヒゲが出ている。まもなく収穫だろうか?
雨が降っているせいだろうか、泥水が小潤井川を下っていく。(向うに見える建物は商工会議所)
吉原地区のサクラ祭りでにぎわうこのあたりは、川に堰を入れて水位を上げている。そして左岸側の排水口から吉原小学校方面に流れる水路(普段は水が流れていない側溝?)に水を「落とし」ている。
ほんの20~30年前は農村地帯だった津田・荒田島地区だが、今はずいぶん建物が増え、田んぼが減った。
それでも水路から上手に調節しながら、田んぼに水を引き入れている。
何かの都合で、水路より地盤が高くなった田んぼは、このようにポンプで水路から水を汲みだして入れている。
宅地化は進むが、網の目のように張り巡らされた水路は、基本的に流域全ての田んぼに水が回るように工夫されている。しかし、地域地域でそれを詳しく知っているのは、今農業をやっている人達だけだろう。
田んぼや畑は、1~2年ほっておくと、元に戻す(再び作付けし、収穫する)のはとても大変だと聞く。
それに加えて、この細かな水の管理をできる人がいなくなったらどうなるのだろう?
せめて、その地域特有の管理方法を何らかの形で文書(マニュアル)に残しておくことが必要ではないだろうか?
政治家が何を言おうと、最低限の食糧は、自分たちの地域で自給自足できなければならないと思う。ホントに「食糧危機」はすぐそこまで来ている。
by koike473 | 2008-06-03 22:57 | 富士市内各地の風景 | Trackback | Comments(0)