娘の卒業制作の運転手で富士山へ

 昨日(5日)は、長女(大学3年)と富士山麓に出かけた。
娘の卒業制作の運転手で富士山へ_f0141310_21173649.jpg

西臼塚の自然林


 1ヶ月ほど前から、「ゴールデンウィークに、卒業制作のために1日富士山に写真を撮りに連れて行ってほしい」と頼まれていたからだ。
 娘は映像身体学科に在籍している。
 新しい学科で、彼女が第1期生だ。私は、「映像」と「身体」という2つがなかなか結びつかず、いまだに何を勉強しているのかよくわからない。

 出かける前になぜ卒業制作=富士山なのかを聞くと、こんな話だった。
  ・今、富士山を世界文化遺産にという運動が広がっている
  ・でも、以前「自然遺産に」という動きがあったが、その時は自然破壊やゴミの不法投棄などが理由で候補として認められなかったと聞いた
  ・世界遺産になろうとするのなら、自然遺産、文化遺産に関係なく、少なくともゴミを捨てたりせず、地元の人たちが、もっと富士山を守ろうとすることが必要ではないか
娘の卒業制作の運転手で富士山へ_f0141310_21184787.jpg
娘の卒業制作の運転手で富士山へ_f0141310_21185797.jpg

林道沿いのゴミの不法投棄
娘の卒業制作の運転手で富士山へ_f0141310_21421427.jpg

  ・春休みにヨーロッパに行ったとき、文化遺産になっているウィーン(オーストリア)やチェスキークルムロフ(チェコ)の人たちは、自分の街にすごくプライドを持っていたけど、富士山を想う日本人や富士市の人たちの姿勢は疑問だ
  ・だから自分は、富士山の現状を映像にまとめ、多くの人に「これでいいのだろうか」と訴えたい(?)
というようなことだった。
娘の卒業制作の運転手で富士山へ_f0141310_21195077.jpg

間伐されず、日光が入らないので、下草も生えず、雨水に土壌が流され、死にかけている林
娘の卒業制作の運転手で富士山へ_f0141310_2120233.jpg
娘の卒業制作の運転手で富士山へ_f0141310_21201380.jpg

片手で押すだけで倒れてしまう枯れたヒノキ


 今回は、その1回目の準備と、企画書に入れるための写真を撮りたいとのことだった。
 企画書を先生に提出し、OKとなれば、今度はビデオカメラを持って撮影に来るのだと言う。今は、ビデオカメラを買うためにバイトに精を出しているようだ。
 そして、ビデオ撮影に来る時も「出世払いで、運転手を頼むよ」とチャッカリ言われた。
娘の卒業制作の運転手で富士山へ_f0141310_9181746.jpg

しっかりと手入れされたヒノキの二段林
娘の卒業制作の運転手で富士山へ_f0141310_21204543.jpg

土砂流出を防ぎ、地下水を涵養する制水工


 考えてみたら、我が家の子どもたちは、小さい頃時々山に連れて行った。遊びに行くのでなく、植林や制水工づくりなど、大半が私自身がやりたかった森づくり活動に、有無を言わさず同行させたようなものだ。
 勝手なものだが、そんな経験も一因のようで、親としては何だかうれしかった。
 更に勝手の上塗りだが、富士山を映像にまとめ訴えるなら、もっともっと富士山のいろいろなことを調べ、勉強しながら撮ってほしい。そしてその後も、ずっと富士山のことに関わっていってほしいと思う。
娘の卒業制作の運転手で富士山へ_f0141310_2122647.jpg

今日(6日)は天気も良く、暑くなりました。吉原二中の50mプールにも水が入り、キラキラと輝いていました。夏がすぐそこまで来ています!

by koike473 | 2008-05-06 21:33 | 森林づくり・林業 | Trackback | Comments(0)

 

<< 我が家の「地産地消」を夢見て? 一万歩 元吉原 松と潮騒コース >>