一万歩 神戸 みちしるべコース
2008年 04月 28日

神戸まちづくりセンターから歩き始めると、すぐに第二東名の大きな法面やトンネルが見えてくる。


コース全体は、神戸地区をぐるりと一周しているが、この巨大な第二東名によって、地区が南北に分断されたような感じがする。

トンネルはかなり長く、女性や子どもが一人では怖い。出口付近に防犯カメラが設置されていたが、機能しているのだろうか?
このコースの特徴は、仁藤春耕の道標(みちしるべ)が、9基設置されているルートを巡ることだ。


仁藤春耕は、慶応3年に現在の市内・富士岡に生まれ、日清・日露戦争に健康上の理由から従軍できなかったことに心を痛め、世のため、国のために命をかけた仕事をしようと思い立ち、この道標群を建立し続けたそうだ。
建てられた場所は、元吉原の田中新田から小山町須走に至る35kmの間の分かれ道、交差点であり、その数は百数十基に及ぶと言われる。
また、道標は全て春耕の私費によって建てられたという。

ひらがなで、はっきり読めるよう、大きな字が刻んである。
それともう一つの特徴は、茶畑としきみ畑が地区全体に広がっていることだ。

まもなく一番茶の刈り取りが始まる茶畑は、どこもきれいなきみどり色に芽吹いている。

中には、寒冷紗をかけて霜の害(?)からお茶の芽を守ろうとしている畑もある。
また、各地で「しきみ」(香花)を栽培している。

「この苗を出荷するのですか?」と聞くと、「この苗を毎年植え替えながら、徐々に大きくしていくだよ」とのことだ。
それにしても、畑で働いているのは女性の方が圧倒的に多い。軽トラとすれ違うと、やはり運転手も女性が多い。
土曜日だが、男性は勤めに出ているのか?それとも??
ぐるり回ったが、同じ農業地帯でも、水田地帯と違い、遊んでいる(耕作放棄された)畑はほとんどなかった。
茶畑としきみ畑以外も、きれいに野菜などの苗が植えられたり、畝が起こされていた。


集落を歩いていても、立派な家が多い。
実際には大変な作業だろうが、「農業を精一杯やっている地区・神戸」というイメージがバンバン伝わってくるコースだった。

by koike473 | 2008-04-28 00:10 | 富士市内各地の風景 | Trackback | Comments(0)