「常緑樹」なのに落葉?

 私は、一応「造園学科」卒業だ。それも大学院まで余計に。本当に「一応」の100乗位の「一応」だが。
 そんな学生生活の中で、最初に覚え、驚いたことは、今でもはっきり記憶している。
 「常緑樹も落葉する」ことだ。
 落葉樹と常緑樹は、小学校の頃から理科の授業でも習い知っていた。秋になると葉っぱが落ちるから「落葉樹」で、一年中葉っぱが落ちずに緑でいるから「常緑樹」。
 それが、「常緑樹も葉っぱが落ちるんだよ」と、入学早々のキャンパス見学で、実際にクスノキやシイの林の中で落ち葉を踏みしめながら上級生から説明を受けたのが、早31年前の今頃だ。
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 市役所の前の「青葉通り」は、立派なクスノキの並木が続いている。
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 最初は赤っぽい新芽が出て、すぐにみずみずしい黄緑に変わる。と同時に古い葉っぱが大量に落葉する。
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 通りの路面や、舗石の撤去工事が終わった市役所東側広場も落ち葉が目立つ。
 これだけの量があれば、秋に公園でよくやる「落ち葉のプール」ができそうだ。

 一昨年から、この青葉通り周辺の事業所の皆さんに協力いただく形で「アダプション・プログラム」に取り組んでいる。
 これは、「公共施設の里親制度」とも言われ、道路であれば、自分の会社に面した道路区間の清掃や花壇づくりを行い、きれいにしようというものだ。その代わり、その会社できれいにしているエリアには、その会社が管理していることを示すサインなどをさりげなく設置して、会社が社会貢献していることをPRすることもできる。
 でも、この落ち葉の量では、いくらなんでも職員の皆さん(それも始業前や昼休み)だけでは難しいだろう。
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 この間、丘地区と伝法地区の一万歩コースを歩いたら、ケヤキ、イチョウ、イロハモミジなど、多くの落葉樹が芽を出していた。花が咲いているのはヤマボウシ。
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 茶畑も、黄緑色に色づき、新茶の時期が近づいた。

 サクラの花が散ってしまったと思ったら、もう新緑の季節だ。
 時間が過ぎるのはあっという間だ。
 ボヤボヤしてはいられない。

by koike473 | 2008-04-16 22:49 | 花・みどり・公園 | Trackback | Comments(0)

 

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