富士山国有林での森づくり・・・の打合せ
2008年 04月 10日
所属するNPOふじ環境倶楽部で取り組んでいる「森づくり」。中でも夏の「下草刈り」を、今年は全国的に活動している「NPOどんぐりの会」が取り組んでいるエリアの中で一部できないかという相談をするためだ。
この日、どんぐりの会では、以前から借りている国有林地で、補植作業を行うと聞いたので、当倶楽部の代表と出かけた次第だ。

どんぐりの会は、関東地方の会員の皆さんがバスや車に分乗し、40名位で来ていた。
基本的に、自分たちで種子(=どんぐり)を拾い集め、それを各会員の家庭で発芽させ苗に育て、一定の大きさになったら、会の苗畑に移植し、更に大きな苗に育てる。
その苗を、種子を拾い集めた山に植樹し、森に育てるという取り組みをされているそうだ。

この日も、東京の苗畑から数百本の苗(何の樹種だか確認するのを忘れました)をトラックに積み込んで、富士山国有林に入っていた。

どんぐりの会の皆さんや、同行していただいた林野庁静岡森林管理署の方に話を伺うと、「シカ」の食害が大変らしい。

「樹高1.5m位までは、ブナ、ヒメシャラ以外は、新芽だけでなく樹皮までもがほとんど被害にあっている」、「特に、この15年位は被害が多い」、「特に、シカの餌である草がなくなる冬~春(新芽)にやられる」
そんなこともあり、捕植する際は、周囲のカヤで苗を巻くようにして植えていく。

苗木を植えます

周りのカヤを集めます

苗木の周りにカヤを巻きます

下をしばります

上もしばって出来上がり

出来上がりのモデル
シカは、自分の口の大きさ以上のものは食べようとしないようだ。また、カヤが支柱の役目も果たすようで、現在は、この方法が一番安上がりのようだ。
当倶楽部は、再度日程を調整し、8月以降に、どんぐりの会の担当の方が現場に来れそうな日に下草刈りを、できる範囲(エリア)で行うこととなった。
この日、山に来て、カヤの苗巻きをはじめ、勉強になることがいくつかあった。やはり本やインターネットだけではダメだ。
改めて、現場が一番だと思った。

猟友会の人たちがシカを撃ちに山に入っています。林道の至るところにありました。
by koike473 | 2008-04-10 00:00 | 森林づくり・林業 | Trackback | Comments(0)