「地震に負けないまち・商店街」を考える勉強会
2008年 03月 26日
TMO吉原の内田会長
これは、TMO吉原が主催したもので、20年度に取り組む「吉原の再開発を考える勉強会」のプレ勉強会として開催したものだ。
私は、TMO吉原の設立時から、再開発プロジェクト部会のチームリーダーに就いている。
吉原商店街は、不燃化建築を目指し、昭和30年代初頭から鉄筋コンクリートの共同ビル化を進めてきた。
しかし、そのビルも築50年に迫るものもあり、老朽化が目立つ。
商店街の再興を図るには、これまでの商店街全体でなく、やる気がある商業者や地権者がまとまり、各種の事業に取り組む必要がある。
それならば、老朽化した建物の改築に併せ、やる気のある皆さんの集約が図れないだろうか?との考えで、20年度は「再開発」を研究していく予定だ。
この日は、プレ勉強会ということで、富士常葉大の池田先生(都市防災)にお越しいただき、昨年7月に発生した中越沖地震の被害を例に、「崩壊しない街・商店街にするには -中越沖地震で被災した「えんま通り商店街(柏崎市)」に学ぶー」と題した講演をしていただいた。
講演を聞く前は、老朽化していた「えんま通り商店街」の被害の大きさと、再開発をしたエリアの被害の無さの比較に興味があった。
しかし、講演を聞いているうちに、被災後の復興に向けた現在進行形の話の方が、よほど重要だと感じた。
と言うのは、被災した柏崎でも、商業者とそれ以外のお宅、あるいは商業者の中でも後継者がいる・いない等で、復興に向けては「温度差」があると言うことだ。
まだまだ復興計画もこれから詰めていかなければならない段階だが、今後この「温度差」をどう解消?していくか、長い時間と大きなエネルギーが必要だ。
吉原は、幸いにも地震の被害にはあっていない。しかし、吉原地区の中にも大きな「温度差」がある。
柏崎の例でもわかるように、地震が来ようが、来まいが、それは「温度差」にさほど関係ない。
であるなら、「温度差」があることは前提で、やはり「やる気のある何人」かでも、さっさと研究を始めてしまうしかないのだろうな、と改めて思った。
by koike473 | 2008-03-26 21:55 | まちづくり・都市計画 | Trackback | Comments(0)