新人議員自主研修 障害者自立支援法と福祉キャンパス
2008年 02月 14日
今回は、私が幹事だ。
研修テーマは毎回の幹事に任されている。
いろいろ迷ったが、自分が最もわからない「障害者福祉」をテーマとした。
特に、平成18年から施行された「障害者自立支援法」の勉強と、障害者福祉の現場の一つである「福祉キャンパス」(大渕)の視察研修を行った。
まずは、「障害者自立支援法」の勉強から。
平成18年から、障害を持つ方々が安心して暮らせ、また自立と社会参加ができるよう、
・障害に応じた支援サービスをきめ細かく提供
・市町村が一元的に窓口となり提供
・国、県がサービスの義務的経費を負担(それまでは市町村の原則負担)
・サービス受給者にも1割負担をいただく
・自立のための就労支援を強化
などを基本方針とする障害者自立支援法が施行された。
市内には、この法律に該当する方は、身体障害、知的障害、精神障害あわせ、約9,000名いる。人口の約3.6%だ。しかし、うつ病など、特に精神障害を後発的に持っており、法に該当していない方を含めるとこの数は、もっと多いようだ。
法律のイメージは、「介護保険」と同じような仕組みだが、施行後の2年弱で、何回か変更があり、今後も変わる予定だと言う。
反対意見が多い「利用者の1割負担」については、市の補助等もあり、実際は4~5%位だそうだ。
私を含め、新人議員の多くが、福祉の分野は不勉強で、まだまだ繰り返し勉強が必要だ。
続いて、バスで大渕の福祉キャンパスへ。
福祉キャンパス全景(富士市HPより)
知的障害を持つ子ども達が入所している「ふじやま学園」と、知的障害をもつ大人が、通いながら就労訓練などを行う「くすのき学園」が一連の建物として、平成16~17年にかけてリニューアルされた。
以下の大きな3つの方針のもとで、「福祉文化の情報の受発信拠点」を目指し、運営されている
・自立支援の場・・・入園、通所者が家庭や地域に戻り、就労・生活ができるよう支援する
・集い(交流)の場・・・建物や施設を地域やさまざまな団体に利用していただき、交流の拠点とする
・学びの場・・・実習生やボランティアを受入れ、福祉に関し学んでいただく
ロビーや廊下で入園生が遊んでいるが、いろいろなところから職員が目を配っているのがわかる。また、一人ひとりの個性や段階に配慮し、長期入所や短期入所、通所、相談など、きめ細やかな対応にも気を配っている。
くすのき学園の就業訓練
しかし一方で、行財政改革の流れの中で、出先機関である福祉キャンパスも、指定管理者制度(運営管理の民営委託)の導入が目前に迫っている。
所長さんが言っていた「しっかりした個別指導」と、その目標として取り組んできた「就業率の高さ」が維持・確保されなければならない。
by koike473 | 2008-02-14 02:01 | 保健・福祉・医療 | Trackback | Comments(1)