会派視察3日目 四日市市の議会改革
2008年 02月 01日

上空からの四日市市。写真中央が繁華街の名鉄四日市駅、その上並木奥突き当たりがJR四日市駅、その中間の左側に市役所がある(四日市市パンフレットより)

閑散としてもの寂しいJR四日市駅前
テーマは、「議会改革と市民参加、議員提案による条例の制定・改正について」だ。
実は、このテーマについては、昨年10月に東京であった研修会で、私は一度同じ四日市市の議会事務局の課長さんの話を聞いていた。
視察先を決める際、会派の先輩議員からも四日市が候補に挙がったが、私ももう一度詳しく聞きたいと思い、こうなった次第だ。

説明いただいた四日市市議会事務局の皆さん


実際行ってみて、特に「議会改革」について、興味深い話が聞けた。
四日市市で議会が変わり始めたのは、平成11年の議員選挙後からだそうだ。
この選挙で7名の新人が当選した。最初の1年は、それぞれ別の会派に所属したが、何と2年目にはこの7名の新人議員だけで会派を組織したそうだ。
そしてこの会派が、議員提案による条例提案や様々な議会改革提案を始めたそうだ。
議会改革の1つに「議長の立候補制の導入」がある。
・議長は、議員であれば期数、経験の有無等関係なく、誰でも立候補できる
・立候補した議員は、所信・抱負等を述べる所信表明演説会を公開で行う
などの内規が決められ、実施している。
四日市市議会が取り組んでいる「開かれた議会」への取組み(議会モニターの設置、議員と市民が意見交換するシティ・ミーティングの開催など)は、この所信表明=公約に沿ったものだそうだ。

議会主催のシティ・ミーティング(四日市市HPより)
富士市議会でも議会改革に取り組んでいる。任意組織だが、「議会改革検討委員会」が設置され、私もメンバーとして参加している。
検討項目の一つに、議長の任期がある。「紳士協定」(?)でこれまで1年交替だったものを、2年にすることが議論されている。
しかし、四日市市に視察に行き、任期の議論も必要だが、それ以上に、議長はしっかりした議会運営や改革のビジョンを持ち、それをやり遂げられる人がなることが基本だと思った。
議長は、法的には市民の代表だ。しがらみや順番でなく、「人物」、「議会運営能力・意欲」で選ぶべきが当然のはずだ。
by koike473 | 2008-02-01 23:46 | 富士市議会 | Trackback | Comments(1)