着地から考えるニューツーリズムセミナーin三島

 21日(月)から今日(23日)まで、所属する議会会派(市民クラブ)の視察で宇部市(山口県)、小野市(兵庫県)、四日市市(三重県)を訪ねた。
 この視察については、後日改めて報告します。

 今日は、18日(金)に参加した「着地から考えるニューツーリズムセミナーin三島」の分科会とパネルディスカッションの報告。
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会場の三島商工会議所


 私が参加した分科会のテーマは、「広域連携で取り組む着地型旅行」だった。全国各地から24名の方が集まった。
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 コーディネーターは、以前、仕事でアドバイスをお願いしたことがある観光プランナーの前田豪氏だ。
 24名全員が、それぞれの地域の自己紹介をした。
 どこも有名な観光地の皆さんで、私は「産業都市であり、これまで観光面ではほとんどゼロだった富士市です」と紹介した。
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 しかし前田氏からは「これからの観光は、その街の生活のたたずまいや、その街が好きだという市民のオーラや誇りが大きな要素になるのであり、その要素がない街は絶対ないはずだ」と応援のメッセージ(?)をいただいた。
 それにしても、24名全員が自己紹介をしているだけで、ほぼ予定の時間が終わってしまい、テーマの「広域連携」は、パネルディスカッションに持ち越された。

 パネルディスカッションでは、なかなか興味深い話がなされた。大きく2つだ。
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 1つは、「まちづくりと観光」の話。
 事例紹介で、地元・三島市と、千葉県富浦町(現・南房総市)の話がおもしろかった。
 三島市は、当初、観光客の来訪までを目標にはしなかった。住み良いまちづくりをしようと、400回以上の市民ワークショップに基づき、市民参加のまちづくりに取り組んできた。そうしたら結果としてお客さんが訪れ、それがまた励みになっている。
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 一方、富浦町は、「いっしょに儲けましょう。ともにウイン・ウイン!」でなければ、住民も行政も疲れてしまい、長続きしない。最初から新しいビジネスモデルを造り取り組む必要がある。と、聞いていると正反対のような話だった。
 しかし会場からは、「三島市は、まちづくりとしてはこれまで大成功だった。だが、一流の観光地を目指すなら更に次のステップを上がる必要があるのではないか」との感想が出された。
 具体的には観光地としての「もてなし」、「トータルな景観づくり」、そして「いかに観光客に金を落としてもらい、市内で経済的に回るようにするか」という所だろうか?
 落ちは前田氏がうまいことを言った。「『儲ける』という字は、「『信じる者』と書きます。何かを信じてやり続ける人、そして信じる仲間がいて初めて儲けられるのです。その意味では、三島は信念を持った市民や、信じられる市民や仲間がたくさんいますね」
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 2つめは「広域連携による観光地づくり」の話。
 なぜ、広域で連携しなければならないのか?
 観る、食べる、泊まる、体験する、買うなどの観光サービスを、1箇所で全て提供することができないなら、それぞれの市町が得意の分野を担当し合いながら、広域で質の高い「観光エリア」を造り出そうというものだ。
 しかし、この広域連携を進める上では、テーマ性(物語性)を持ったストーリーの存在と、その観光サービスを高いレベルで維持・調整・指導できる「観光コーディネート機関」が必要だ。という議論だ。
 著名な観光地でさえ、既にこのような広域連携に取り組んでいる。
 後発の富士市は、どのように広域連携に取り組むべきだろうか?
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 パネルディスカッションは、時間の関係で最後まで聞けなかった。
 しかし、富士市や富士地域が今後連携していかなくてはならない「富士五湖観光連盟」の専務さんにお会いできた。このことが、今回の最大の収穫だったかもしれない。

by koike473 | 2008-01-23 23:23 | 観光・シティプロモーション | Trackback | Comments(0)  

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