日本三大急流 富士川の川づくり
2007年 11月 02日
これは、国土交通省が、管理する富士川の長期的な河川整備計画を策定した(18年9月)が、その計画に基づく整備の進捗状況を、関係する市民や各種団体の目でチェックしたり、意見を整備に反映させていくために設けられた懇談会だ。
と言っても、既に平成14年に組織され、これまでは計画づくりにあたっての地域意見の集約を、この懇談会を通じて行ってきており、今回からは役割を変えて再スタートしたような形だ。
私は、以前から所属している静岡県内のまちづくり、地域づくりを応援する「NPO法人地域づくりサポートネット」のメンバーとしての出席だ。
これまでは、会社勤めだったこともあり、出席できないことも多かったが、今回は特に現地視察があるというので、都合をつけて出席した。
前置きがすっかり長くなったが、最初の現地視察は富士宮の沼久保。
富士川町と富士宮市の間にかかる蓬莱橋のすぐ下流部だ。
ここは、川沿いの河川敷などをグラウンドとして、これまでも地域の皆さんが使ってきた。
今年の3月には、富士川の自然を学んだり、富士山学習を進める拠点としいくために、エリア一帯を「水辺の楽校」に登録したそうだ。今後は、自治会、学校、市、国などが協議会を組織し、「水辺の楽校」にふさわしい進入路や川に降りる階段などの整備や、川の活用を進めていくそうだ。
2つ目の視察は雁堤(かりがねづつみ)。
江戸時代に、古郡氏3代の取り組みによって完成した堤防であり、こうした歴史を背景とする「雁堤治水歴史公園」構想が打ち出されている。
と言っても、雁堤より川側のエリアは、大半が畑として利用されている。現在の実際の公園は、護所神社がある大きな曲がり角の回りの富士市の都市公園になっている部分だけであり、超長期的な構想だ。
それでも、まず最初に既存の遊歩道や道路を連絡した「周遊ルート」を確立していく予定だそうだ。
今後この懇談会は、年に1回程度開催し、整備の進捗状況などを報告、意見収集していくとのことだ。
このような市民や関係団体等の意見を聞きながら計画をつくり、整備、修正を繰り返していくような川づくりは、平成9年に河川法が改正されてから始まった。
国が直轄管理する富士川だから早めに取り組んでいるが、市内を流れる他の河川も、我々市民の意見を反映した川づくりが行われるよう、議会として、議員としての活動が必要だ。
by koike473 | 2007-11-02 23:57 | 視察・研修・勉強会 | Trackback | Comments(0)