第1回セカンドライフ進路相談会
2007年 10月 29日

CTTFでは、2年前から「団塊世代のシニア層の皆さんの退職後の市民活動・地域活動への参加」をテーマに、アンケート調査や実験事業に取り組んできた。
これまで企業等で培った技術や能力を活用し、市民団体等で活躍していただくことが、ご本人のいきがいや健康づくりになるとともに、地域社会の活力維持にもつながるという考えだ。


そして昨日は、シニア層の皆さんと、市民団体や就業支援団体(ハローワーク、シルバー人材センター等)が顔を合わせ、相談会などを行う「マッチング」を意図した進路相談会だった。
記念講演の講師として、シニア層の社会活動参加を全国規模で推進しているNPO法人地域創造ネットワーク・ジャパンの田中尚輝専務理事にお願いした。


田中さんには、昨年もお越しいただいたが、相変わらずシニア層、高齢者層の現状を踏まえた鋭い分析の中で、シニア層によるコミュニティビジネス(単なるボランティアでなく、お金を回すことによりビジネスとして長続きさせるような活動)の可能性を語っていただいた。
市民団体、就業支援団体は、計18組織がブースを出し、それぞれの活動をわかりやすく、楽しく紹介してくれた。

富士商工会議所 OB人材活用協議会のブース

起業支援NPOの東海道・吉原宿の面々
しかし、肝心のシニア層の皆さんの来場がいまいちだった。
実は、昨年もCTTFの自主事業として開催したのだが、この時は、なかなかシニア層の皆さんに事業のPRが行き届かず、一般シニアの来場者は10人に満たなかった。
そこで今年は、多くのシニア僧が在籍する市内企業などの協力を得ながら「富士市セカンドライフ促進協議会」を立ち上げ、企業の総務課、人事課などを通じて、社内のシニア層の皆さんにPRいただき、準備をしてきた。
しかしそれでも、実際の来場者は25人程度だった。

富士市セカンドライフ促進協議会の橋本会長
来場者の一人が言っていた。「私もそうだけど、まだ企業に勤めている現役の人(60歳以下)は、時間的な余裕もないし、そこまで考えられないのではないでしょうか?」
2年前に、企業に協力いただき55~60最の方々にアンケートをとった時は、多くの方が「市民活動や、このような情報交流会に参加したい」と答えていたのに?それは、あくまで一旦リタイアした後のことなのだろうか?
でも、今年は何とか、マッチングやその後のインターンシップのしくみを利用して、具体的に市民活動などを始める「成功事例」となる人が何人かでも出てくるよう、地道にPRをしていくしかない!
そのためには、企業に加え、企業のOB会などにもPRしていく必要があるだろう。

最高の富士山だった!(フィランセ4階から)
by koike473 | 2007-10-29 23:15 | NPO・市民活動 | Trackback | Comments(0)