富士川町 古谿荘の見学会
2007年 10月 20日
参加者は、富士市・富士川町の議会、行政関係者などだ。説明は、富士川町役場で1級建築士の資格を持つ「ヒゲの」M課長だ。



私は、古谿荘は4回目位の見学だが、前回から10年近く経っているので、改めて参加した。
以前にも書いたが、古谿荘は、明治の元勲・田中光顕の別荘として明治42年に富士川町岩渕の高台(現在の富士川町中央公民館と旧国道1号を挟んだ向かい側)に建てられた。




16,000坪の敷地に940坪の建物群が回廊で結ばれ建っている。「近代和風建築」と呼ばれ、伝統的な和風建築に西洋建築の間取りや技術を加えたつくりだ。
昭和11年に出版社である講談社社長の野間清治氏に譲られ、現在は講談社関連の(財)野間奉公会が所有しているが、公開されていない。



これだけの敷地と由緒ある建物であり、富士川町では、何とか公開利用できるようこれまでも模索してきたが、課題は大きいようだ。
・所有者の(財)野間奉公会の意向
・文化財としての認定
等に加え、その後の
・防災対策や工事
・全体の修繕工事
・庭園なども含めた敷地や建物の活用
などについては、かなりの金額が必要になるだろう。
これらを誰がどのように負担していくのか、このあたりもまだまだ検討しなければならないのだろう。
しかしこれらは、合併する来年11月までに全てクリアされることはないだろう。
新富士市としてもこれを引き継ぎ、どうこの地域資源を活かしていくか、真剣に考えていかなくてはならない「課題」だ。
by koike473 | 2007-10-20 00:09 | 富士市内各地の風景 | Trackback | Comments(0)