合併の話
2007年 08月 30日
回を重ねるごとに協議事項は、産業、教育、消防、下水道など、だんだんと具体的かつ生活に密着したテーマが増えてきた。
しかし、富士市、富士川町とも、今日の「協議会」を開催する前に、議会の特別委員会などで、全く同じテーマについてそれぞれ事前協議をしてきている(?)。そのため、どのテーマも、ほとんどが委員からの「意義な~し」の声で、次のテーマに進んでいく。
だが、最後の「その他」のところで、富士川町側の委員から手が上がった。
前回、保留になった「富士川町に地域審議会を設置するかどうか」についての件だ。
富士市の体制にその多くを合わせなければならない富士川町にとってみれば不安は大きい。 その不安を解消するとともに、新市の運営に関し富士川側から審議、意見を提出する機関として、合併後5~10年間「地域審議会」を設置するかどうかというものだ。
前回、「富士市で小学校区ごとに設置している『まちづくり推進会議』を富士川町でも設置し、それで対応してはどうか?」との富士市側からの投掛けに、かなり強硬に反対、というより「『まちづくり推進会議』とは別に、是非、審議会を設置してほしい」と訴えていた富士川町側だったので、今回は誰もがそれについて注目していたはずだ。
しかし、今日のこの件に関する協議は、あまりにあっけなく(?)まとまってしまった。
富士川町側では、事前にこの件について町内関係者で協議をし、提案を発表した。
「地域審議会にはこだわらない。ただし、合併後は、2地区(富士川、松野)合同の懇談会を年1回以上の割合で、定期的に開催してほしい」というものだった。
富士川町側にしてみれば、「名より実を取ろう」というところだろうか。「2地区合同であること」と「1回以上」がポイントだろう。50年近くかけて築いてきた現在の富士川町の地域性を維持しつつ、まちづくりを進めるとともに、スムースに富士市に編入していくことが求められている。
懇談会形式で行うにしても、住民の皆さんの不安が残る限り、回数や期間にはこだわらず開催する必要があるだろう。また、他の方法が良い場合には、柔軟に変更するなど、「不安払拭」を念頭に、臨機応変に対応していくことが必要だと思う。
by koike473 | 2007-08-30 01:37 | まちづくり・都市計画 | Trackback | Comments(0)