名古屋での研修
2007年 08月 29日
実は、私は名古屋はほとんど初めてだ。事前にふじ環境倶楽部のオタッキーな仲間から情報を仕入れ、朝はモーニングセット、昼は味噌カツ丼、夜は名古屋コーチンの手羽先を楽しみに出かけた。
他の2人より1本早い6:59新富士発の新幹線で出かけ、ゆっくりモーニングセツトを食べて、会場に向かった。
名古屋名物のモーニングセット・・・名古屋駅地下街のこの店は、パンとゆで卵は食べ放題のバイキング(420円)。そのつもりで行ったが、結局これで腹一杯。でも隣に座ったおばさん2人組は、マーブルチョコパンが出てくるのを狙い、ずっと待っていた。すごい執念。
手前はさまざまなイベントが行われる「オアシス21」。その向うの高いビルが研修会場だったNHKビル。
講師は、同志社大学大学院教授の新川達郎先生だ。ヨーロッパのバリトン歌手と間違えるような風貌の先生だ。10:00から17:00まで、地方議会の基本的な性格や今後の課題、今話題になっている改革のあり方などについて、みっちりと話を聞けた。
特に印象に残り、富士市でも取り組むべきではと思ったのは、議会の最も重要な権限(もちろんそれとセットで責任も)である「議決権」についてだ。
市の重大な政策などについては、最終的に議会での議決(多数決)をもって決める事項が法律(地方自治法)で決められている。新たな条例、次年度の予算、前年度の決算、市が発注する大規模な工事などの契約等の事項だ。
しかし近年では、地方分権の流れを背景に、議会がより責任を持って市の政策の方向性をチェックする意味で、議決事項を条例で「追加」する自治体が出始めているそうだ。
追加する事項としては、産業振興、都市計画、保健・福祉・医療など、市が取り扱う各行政分野の基本的な取り組み方針、スケジュールなどを示す分野ごとの「基本計画」を追加しているそうだ。
例えば、富士市の観光振興への取り組みは、「富士市観光交流まちづくり計画」という平成24年度を目標とする観光分野の基本計画に基づき進めている。この計画は、市外の観光の専門家、市内の観光関係者、市民の皆さん40人ほどで検討委員会を組織して策定した。議会には、途中経過や最終的な計画を策定後に報告した形だ。
これからは計画案を、最後に議会で審議の上、議決によって決定しようというものだ。
このような各分野の基本計画までも議会の議鉄を要するようになると、
・議決に要する手間と時間が随分かかる
が、
・計画案を策定する行政側は、かなりの緊張感を持って策定作業に取り組む
・議会側は、行政側以上に専門性を持たなければ審議できないし、議決すればこれまで以上に、その計画に後々まで責任を持って取り組み結果をチェックしなければならなくなる
と、それぞれ大変になるばかりだが、互いにより専門性を高め、緊張感を持ちながら仕事をするようになるので、確実に行政サービスの向上につながりやすくなるだろう。
地方分権、議会改革の動きが、(少なくとも周囲では)確実に進んでいることを感じた研修だった。
昼飯は、予定通り「味噌カツ丼とざるそばのセット」(NHKビル地下食堂街で)
車で新富士まで行ったので、夜は残念ながら名古屋から直帰し、お持ち帰りのみやげに買った「手羽先」で一杯やりました。
by koike473 | 2007-08-29 00:32 | 富士市議会 | Trackback | Comments(2)