高校PTA全国大会

 24、25日は、「全国高等学校PTA連合会大会」で埼玉県に出かけた。毎年、各県持ち回りで開催されていて今年で57回目だ。私は一昨年の長野、昨年の秋田に続き3回目の参加だ。
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 第1日目は記念講演と開催県の高校生の活動発表、2日目は分科会に分かれての全国各地の高校PTAの取り組み発表と意見交換。だいたいこのようなパターンで行われる。
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第1日目の会場は「さいたまスーパーアリーナ」。全国から10,600人が集まった。静岡県は、ステージ正面だが一番後ろの席で、ステージ上の人の顔の表情は全くわからない。計3つある中継大画面が頼りだ。

 今年の記念講演は、埼玉県出身(浦和高校卒)のNHKアナウンサー・堀尾正明さんだった。
 堀尾さんは、「ニュース10」、「サンデースポーツ」、「サタデースポーツ」や紅白歌合戦など、NHKを代表する番組のアナウンサーを長年務めている人で、顔を見れば誰でも「あの人か」と思う方だ。
 この講演が良かった。PTAにとってと言うより、まちづくりに大いにヒントになる話だった。

 「ご近所の底力」という番組を担当し5年目だそうだが、その話だ。
 昔は、日本全国、どこでも近所づきあいがあったから防犯・防災、子育て等は、行政でなく、地域で対応するのが当然だった。と言うより地域で自然に行われていた。しかし、高度成長期を通じて、プライバシーを第一に考えるマイホーム志向が強くなり、現在はもろもろの問題に対し、地域はもちろん、行政も対応できない状況になっている。
 そんな中で「ご近所の底力」は、ゴミ問題、空き巣対策、暴走族への対応、落書き問題などについて、全国の「ご近所」が取り組んでいる事例を参考に、困っている「お困りご近所」が自分達なりの解決策を考え、取り組む様子を紹介する番組だ。
 またそれは1回だけでなく、1ヶ月、半年、1年と経過を紹介していく。新しい形の「視聴者参加の地域興し番組」だ。

 堀尾さんが何度か言っていたキーワードは、「しがらみのないご近所」だ。
 従来の家の中まで入り込むような近所づきあいや、半分強制されたような町内会活動でなく、少し遠慮がちな「この指とまれ」型のご近所だ。それが徐々に町内会などを巻き込み、面的な活動に発展・継続していく。

 私は、この番組を5、6回しか見たことはないが、既に150回、つまり150のテーマについて「ご近所プロジェクト」が今も動いているそうだ。
 早速、今週から要チェックだ。(第1、第3日曜日 10:05~)
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by koike473 | 2007-08-25 21:23 | 教育 | Trackback | Comments(0)  

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