ごみ処理施設建設特別委員会
2007年 08月 23日
現在の環境クリーンセンターは、老朽化が進み、新環境クリーンセンターの建設・稼動が必要になっている。
相当前から、新環境クリーンセンターの建設候補地が検討され、平成15年9月には、吉原東公園予定地、現環境クリーンセンター東側隣接地、東部浄化センター周辺地の3候補地に加え、大渕糀窪地先の4箇所の中から、住民の合意形成を前提に、第4の候補地・大渕糀窪地先を建設予定地とすることが、この「ごみ処理施設建設特別委員会」で承認されている。
「ごみ処理」に関連しては、地球温暖化や資源枯渇等の問題を背景とする市民の考え方やライフスタイルの見直しとごみの減量化、安全な処理とそれに伴う処理方法の検討等々、いろいろな問題はあるが、現在、特別委員会では、建設予定地の確保・決定が最大の課題となっている。
計画地南側から計画地を望む・・・手前に車が走っているのは建設中の第2東名
計画地の中央から南側を望む・・・正面は第2東名の盛り土と湖山病院
私は新人で、始めての委員会だが、みっともない話はできないと思い、自分なりにこれまでの委員会の議事録を読んだり、検討された資料等も集め、一通り勉強した上で出席した。
しかし、委員会が始まり、あまりの当局の態度に腹が立ち「私は新人で、これまでのことは新聞記事の内容くらいしか知らないので、これまでの検討資料を改めて提出してほしい」と発言した。
当局が、この「ごみ処理施設問題」に、どれだけ本気で取り組んでいるのかが全くわからない、と言うより「おまえら、やる気あるのかよ?」と思ってしまうほど、「これを何としてでも実現させよう」という気持ちが伝わってこなかったからだ。
私は、コンサルタントに勤務していた頃、役所の委託調査事業を請け負い、関係者による委員会を組織し検討や判断をしてもらいながら仕事を進めたことが何度もあった。
その時は、私は必死だ。委員会のメンバー(委員)には、委員会が始まる前に本人のところに挨拶とともに資料の説明に出向き、誘導ではないが、少なくとも客観的なデータや事務局側の考え方を懸命に伝えた。また、年度で委員が変われば、代わった委員には経過も含め事前に丁寧に説明するのは当たり前だった。
自分の仕事を進め、成果を出すためには、よく考えながらも、がむしゃらにやらなければ前には進まない。それが「根回しだ!」などと非難される場合があろうともだ。
民間企業は、こんなことは当たり前だ。目標に沿った成果を上げなければ、明日からでもオマンマの食い上げだ。
しかし、昨日の特別委員会では、事前の説明は何もなかった。でも、かなりの委員が入れ替わったと言うし、その第1回目だから、その場で詳しい経過説明があるのかな?と思い出席したが、すっ飛ばしたような説明しかなかった。
そんなこともあり、資料は手元にあったが、あえて資料提出要望の発言をした。
だが、この資料の件だけでなく、地元への説明経過やその報告の件など、会議全般を通して、「ホントに新クリーンセンターをここに造ろうとするつもりがあるのかよ?」と、市の姿勢に疑いを持たざるを得ないような場面がたびたびあった。
委員会室には、建設予定地の地元である青葉台地区の方々が多数傍聴に見えていた。中には、何名か私の自宅に見えた方の顔もあった。
予定地周辺に住んでいる皆さんは必死だ。候補地選定に関する懸念、安全面への懸念などは、自分達なりに調査をすればするほど大きくなっている。地元の方々は、私を含む特別委員会の委員ほとんどの自宅等を8月上旬に回り、資料等をもとに不安を訴えに来られたそうだ。
建設場所が最終的にどうなるかは別にして、両者のこの問題に懸ける必死さ、意気込みは天地の差だ。
軽々しくは言えないが、現在の市の姿勢では、誰をも説得できないだろう。
by koike473 | 2007-08-23 23:23 | 環境 | Trackback | Comments(0)