富士吉田のうどんと恩賜林組合の洋風庭園

 今日(11日)は、ポッカリ1日空いたので、勝手に休日とし、久しぶりに妻と山梨県の富士吉田市、山中湖方面に出かけた。富士市とは富士山を挟んでちょうど反対側(北側)に位置する街だ。
 目的は3つ。
  ・富士吉田のうどんを食べる
  ・恩賜林組合の洋風庭園を見る
  ・慶応大学ラグビー部の合宿を見学する

 富士吉田のうどんは、最初に勤務した会社で富士吉田市やその近辺の町や村で仕事をしていた時に、よく昼食に食べに行った。私は、子供の頃から「そば」と「うどん」は好きでなく、まして一人暮らしの学生時代には、ほとんど食べたことがなかった。
 しかし、25歳の頃、上司に連れられて行った富士吉田のうどん屋で天地がひっくり返った。そぼくで腰が強く、みそ味。それに辛子ベースの薬味。当時1杯200円。一発でとりこになり、打合せに出かけるたびにこのうどん屋に通った。だいたいいつも3杯食べた。それでも600円。 
 20代の頃は、山梨の仕事も結構あったので、何十回かは通っただろう。
 その後、パタリと行かなくなってしまったが、ご当地グルメ全盛の時代にあって、今、富士吉田はこの「うどん」で売り出している。実に、市内だけで60軒以上のうどん屋があるそうだ。その頃、そんなことを知っていれば、もっと他の店も食べ比べて歩いただろうに・・・。
 今日は、昨日のうちに宮のナベちゃんに「いい店」を聞いて出かけた。一言「うまかった」。
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つけうどん(他に「肉うどん」も食べた)
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辛子ベースの薬味と天カス
 私と同じように「うどんマップ」を持った見るからに観光客という人もいたが、職場の制服を着た近所の方も多い。

 富士市のご当地グルメって何だろう?前に、製紙工場に長年勤めていた親戚のおじさんに聞いたことがある。「製紙で3交替で働くとき、よく食べて『うまかったなー』って思うものある?」、「特になかったよ」。でも、夜勤で働く製紙工場ならではの、みんなが喜ぶような「富士市の食べ物」って何かあっても良さそうだけど、なかったのかな?

 うどんを食べた後は、街からもっと富士山よりにある「恩賜林庭園」に向かった。恩賜林とは、明治時代に天皇陛下から地元の市町村などで活用するよう所有権が移された森林で、これを所有・管理している恩賜林組合(正式には「富士吉田市外二ヶ村恩賜県有財産保護組合」)の建物前にある庭園だ。
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 実はこの庭園は、20数年前に、私が設計者として担当した庭園だ。私は、自慢にはならないが、造園学科を卒業していながら、チーフ(デザイン担当者)として関わった公園・庭園は2つしかない。その1つ(最後)なのでとても愛着がある。
 当時の組合長は、富士吉田市長であり、「『ベルサイユ宮殿の庭』のようなイメージで設計してくれ」と言われた。まだまだ新米だった私は、何とか組合長の要望に応えようと毎晩遅くまで絵を描いた。工事費5千万円位だったと思うが、予算に合わせるのに苦労した。(その打合せで富士吉田に来るときは、いつもうどんを食べていた)
 今日は、10数年ぶりの訪問だった。妻は「無くなっているかも」などと軽口をたたいていたが、なんと今日は「おんしりん祭り」ということで、庭園や隣接する広場で祭りが開かれ賑わっていた。
 税金や組織のお金を使って、自分のデザインしたものが形になり、その上、20年以上も有効に(?)使われている。こんなにうれしいのは久しぶりだった。

慶応ラグビー部の合宿見学は、またの機会に。

by koike473 | 2007-08-12 01:22 | 食事・食べ物 | Trackback | Comments(0)  

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