北九州からの客人

 8日に北九州市からお客さんが来た。「NPO法人まちのカルシウム工房」代表の竹内裕二さんだ。
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 3年ほど前、富士市に「まちの駅」のしくみを導入するにあたり、先進地である福岡県に視察に行った。その時、「まちの駅」の仕掛け人である手嶋隆行さん(福岡県職員)に「九州に来たら是非会ってほしい人です」と紹介されたのが竹内さんだ。

 とにかく馬力がある人だ。
 北九州市は、かつては富士市以上の公害の街だった。筑豊炭田を背後に控え、石炭の積み出しや、それを利用した新日鉄を始めとする工場が立ち並び、煙突からは「7色の煙」がモクモクだった。積み出しに使われる港がある海は、その汚さから「死の洞海湾」と呼ばれたそうだ。
 竹内さんは、そこで「まちづくり」を仕事にしている。石炭産業が斜陽化し、商店街も元気をなくしつつある中で、市民の皆さんがどうしたら継続的に自分の住むまちに目を向け、そして楽しく、その再生に関わっていけるか、リーダーとして取り組んでいた。
 歴史的建造物を保存するための市民募金、その建造物を活用した市民活動センター(コミュニティfと同じ役割)の運営、浜辺の再生実験、海辺の清掃・・・・。そして商店主でもないのに地元商店街の正式な副理事長としての活動などなど。

 そんな竹内さんが、今週、東京へ出てくるというので富士に寄ってくれた。せっかくだから、コミュニティシンクタンクふじ(CTTF)の事務局メンバーに、ミニ講演をしてもらった。
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 これまでの取り組みや、今年から大学(東海大学福岡短期大学)の専任講師にもなったので、学生とともに立ち上げた仮想旅行会社とそこでの主催ツアーの企画など、盛りだくさんの話だった。
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 夕方6時から8時間、みっちり2日がかりでいい話が聞けて、できて、力をもらった夜だった。
NPO法人まちのカルシウム工房
http://www4.famille.ne.jp/~honebuto/

by koike473 | 2007-08-11 00:20 | NPO・市民活動 | Trackback | Comments(0)  

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