我孫子市
2007年 08月 03日
「市役所をさらにスリムに、サービスをもっと豊かに」をキャッチフレーズに取り組んでいる「提案型公共サービス民営化制度」のヒアリングだ。
我孫子市の担当の方(写真奥)からのヒアリング
これは、市役所が行っている計1,070の事業(=仕事)全てを公表し、「この事業だったら、俺の会社の方がもっと安くて、いい成果を出せる」という提案を受け付け、市役所より民間(一般企業、NPO、市民団体など)が行った方が効果があると判断したものは、民間委託していこうという制度だ。
18年度から募集を開始し、第1回目は、56事業の提案があり、3本は提案通りに民営化(提案者がそのまま受託)、31本は提案内容を検討の上民営化(提案者も含めた競争入札)、22本が不採用という結果だった。
そのまま採用された事業に「しあわせママパパ学級」がある。これは妊婦を対象にした健康指導、アドバイスの講座を開催するもので、これまでは市の健康づくり支援課が市の保健婦さん達と行っていたが、「柏・野田地区助産婦会」という組織の提案で、より妊婦が参加しやすい土曜日講座の開催を増やしつつも、かかる経費は1/3(約470万円を約160万円に)に減らすというもの。
19年度から事業が始まっているが、参加者数も多く、滑り出しは上々のようだ。
実は、我孫子市にヒアリングに行くのは2回目だ。私が所属するNPOの取り組みで「シニアインターンシップ事業」がある。これはシニア層の皆さんが、退職後に生きがいを持って地域で市民活動等に参加していただくための気軽な体験(インターンシップ)ができるような仲介をする取り組みだ。我孫子市は全国に先駆けて取り組んでおり、その時の訪問以来だ。その他にも、補助金審査、コミュニティビジネスの支援など、先進自治体として名高い市だ。
それと、視察に行く前に、知人から聞いた「市内の事業所の送迎バスを利用した高齢者の外出応援制度」。今年5月にNHKの「ご近所の底力」で紹介されたそうだ。
我孫子市のHPから転載
我孫子市内の病院、自動車教習所、大学などの協力のもとで、これら事業所が運行している送迎バスが空いている時には、65歳以上の方も乗ることができる制度だ。「駅から病院」など、決まったルートではあるが、ルート近くに住んでいる方には好評のようだ。(担当課の方に直接聞く時間がなかった)
富士市なら、あの会社、あの大学、あの教習所・・・・?やっぱり我孫子は「先進自治体」だった。
by koike473 | 2007-08-03 00:30 | NPO・市民活動 | Trackback | Comments(0)