行政・地区・企業がスクラムを組んで取り組む藤枝市の高齢者の移動支援「地域支え合い出かけっCARサービス支援事業」
2022年 08月 08日

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3日(水)は、所属する会派・ふじ21で藤枝市に「高齢者の移動支援」に関する視察に出かけた。
とても暑い日で、JR藤枝駅前の温度表示は37℃だった。

正式には「藤枝市地域支え合い出かけっCARサービス支援事業」といい、現在中学校区を単位とする計6地区で展開されている。

まずはその内の一つ、高洲地区の交流センターで、事業概要の説明を受けた。


家族等の支援が受けられず、移動が困難な高齢者(利用会員、各地区で20~30名が登録)を、同じ地区の運転ボランティア(支援会員)の方が、買い物、ふれあいサロン、通院等の際に、自宅まで送迎するしくみだ。

介護保険事業の取組みの中で、市全体の検討会(第1層協議体)、各地区の検討会(第2層協議体)で意見やアイデアが出され、それを藤枝市が一般会計の中で事業化したとのこと。

実際に高洲地区での「出かけっCARサービス」を見学させていただいた。
移動に使用する自動車は、地方創生推進交付金を活用して市が購入したものを、地区社会福祉協議会に貸与している。

「地区社会福祉協議会」という名前は、初めて聞いたが、富士市で言えば各地区の「福祉推進会」と同様の組織だろうか。
2人1組の運転ボランティアの方が、登録している利用会員のお宅を1軒1軒回り、車に乗せてスーパーまで送迎する。


これを調整するコーディネーターの役割が大変重要とのこと。




「出かけっCAR」には、この取り組みに賛同・協賛する企業のステッカーが貼られ、その協賛金も運行経費に充てられている。



私が住む今泉地区では、社会福祉法人の芙蓉会さんが地域貢献活動の一環として駿河台、依田橋等で「買い物送迎バス」を運行していただいているが、藤枝市の「出かけっCARサービス」は、市(行政)、地区(地区社協等)、企業がガッチリとスクラムを組んで取り組んでいる。
継続していくためには、それぞれが得意分野を役割分担していくことの重要性を感じた視察だった。
by koike473 | 2022-08-08 07:26 | Trackback | Comments(0)