直径30cmの太い丸太が4,000円! ウッドショックどころか「安値ショック」 森林財産委員会の管内視察
2022年 07月 15日

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12日(火)は、富士市森林財産委員会が開催され、室内での委員会後に、管内視察に出かけた。
ルートは、下図に示すように、愛鷹山をぐるっと囲む旧内山エリアと須津山エリアだ。

内山エリアの主伐ヶ所。


昨年度伐採され、今年5月には苗木が新植されている。

シカの防護柵は必須だ。

間伐ヶ所。

30%の間伐を行った。

5~6年前に間伐したヶ所は、より日当たりが良くなり育っている(ような気がする)。

とにかく内山・須津山ともに急傾斜だ。

昔の人は、よくこんな所に植え、保育したものだと感心する。
また古くから「内山林野消防隊」が組織され、大切な森林を守ってきた。

須津山エリアの災害復旧ヶ所。

大雨で林道石井線が崩れた部分の復旧工事だ。


そして最後は、大渕にある通称「木材センター」(静岡県森林組合連合会 冨士事業所)。


ここは、静岡県の東部・伊豆地域の森林組合や木材生産業者から出荷された原木丸太が集まり、月に2回入札が行われる「原木市場」だ。

コロナ禍を背景とした木材需要増=「ウッドショック」により、木材の価格がこの1~2年急騰しているが、何とこの太い丸太が、現在でも1本4,000円程度にしかならないそうだ。

ウッドショックどころか、私にとってはあまりの「安値ショック」だった。
CO2吸収、水源涵養、土砂災害防止等の森林の公益的機能を考えると、「持続可能な森林づくり」の重要性と課題を改めて感じる。
by koike473 | 2022-07-15 08:19 | Trackback | Comments(0)