6月議会一般質問の通告書 「新型コロナウイルス感染症に対応した避難所開設手引き」の広報と活用について
2020年 06月 19日

にほんブログ村
今日のブログは、25日(木)の6月議会一般質問の通告書です。
いつものように長文ですが、お目通しいただければ幸いです。
コロナ禍が拡大する中、市では「新型コロナウイルス感染症に対応した避難所開設手引き」(以下「新手引き」という)を作成し、6月4日には小長井市長が記者会見で内容を発表した。
「新手引き」では、適切な避難行動をとるポイントとして以下の3点をあげている。
・安全な場所にいる人は、避難場所に行く必要はありません
・避難先は、小中学校だけでなく、安全な親戚・知人宅も考えておきましょう
・マスク、消毒液、体温計を自ら携行しましょう
従来の避難所(小中高校の体育館)は、3密の最たる場所になるので、他の安全な場所(親戚、知人宅等)を優先して避難する。つまり従来の指定避難所を中心とする「集中避難」から、3密を避ける「分散避難」に大きく方向転換したものだと考える。
私が住む駿河台3丁目(今泉地区)の指定避難所は吉原高校であり、吉原高校を指定避難所とする7つの町内会(今泉、吉原、広見地区にまたがる)で構成する吉原高校避難所運営委員会でも、先日ようやく開催できた委員会の正副本部長会議(各町内代表7名で構成)で、こうした「分散避難」に基づく避難の基本的な考え方を以下のように整理・確認した。
・まず第一に、災害時でも避難しなくて済むよう、これまで以上に自宅の耐震化、火災 発生防止に努める…自助、共助(組合、町内)の再確認
・どうしても避難しなければならない場合の避難先優先順位は、
親戚、友人宅
軒先でのテント・車中
町内公会堂周辺でのテント・車中(スペースがある場合)
吉原高校グラウンドでのテント・車中
吉原高校の教室
吉原高校の体育館
一方「新手引き」では、具体的な行動の手引きを、
災害時の行動
地震発生直後の行動
水害時の行動
避難所開設の手順
事前受付を建物出入口の前(屋外)に設置
事前受付開始・発熱等症状の有無を確認
入所時の流れ(発熱等の症状がある人)
入所時の流れ(症状がない人)
避難所の衛生環境で注意すべきこと
と災害時の時系列に沿い、項目別に示している。
この「新手引き」の考え方がより早く、より多くの市民に受け入れられ、より効果的に活用されるためには、との観点から以下質問する。
1 災害時の行動について
(1)避難先として親戚・知人宅を優先し「いつ、どこへ、どのように」避難するかを具体的に決めて記入する「(仮)我が家の災害時避難チェックシート」の全世帯作成を強力に促進すべきと考えるがいかがか
(2)車中泊に関する指針、留意点についてより詳細に示すべきではないか
(3)3密回避の観点から、避難所内外でテントを利用した避難生活に備える自治体が増加している。市の備蓄備品としてテント確保を進めるべきと考えるがいかがか。また自主防災会等がテントを購入する際の補助制度をより明確にすべきと考えるがいかがか
2 小中高校での避難所開設の手順・運営について
(1)事前受付では、市地区班担当者、施設管理者、避難所運営委員会メンバー(市民)が受付を担当することになるが、感染防止のための防護備品の準備・備蓄状況はいかがか
(2)3密回避の観点から、これまで避難時の利用優先順位が低かった普通教室等のエリアも利用せざるを得ないことが考えられる。これらエリアの扱いに関する市立小中学校、県立高校との協定の調整はどう進めるか
(3)避難所開設後には、衛生環境維持の観点から、市の保健師による巡回指導が重要と考えるが、その準備はいかがか
3 「新手引き」の効果的な広報と訓練の実施について
(1)会合等の開催がままならない中、各種防災団体(自主防災会、避難所運営委員会等)、市民に対し、「新手引き」の考え方・内容を、できる限り早く、効果的に伝えることが重要と考える。また各地区では、「新手引き」を踏まえた検討、訓練が必要と考えるが、どのように進めていく考えか
(2)中でも、感染防止に配慮しながら避難所の最前線で対応する市地区班担当者、施設管理者、避難所運営委員会メンバー等への研修をどう行っていく考えか
(3)3密・感染を防ぐための事前受付、避難スペースのレイアウト、感染防護具の適切な利用方法等、避難所開設に関し、モデルとなる「動画」を作成し、それを市のホームページに掲載・活用してはいかがか
by koike473 | 2020-06-19 07:58 | Trackback | Comments(0)