新型コロナ等の感染症対策を考えたら避難所は「集中型」から「分散型」に抜本的見直しが必要
2020年 05月 08日
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連休の間、いろいろ考えていたことの一つが災害時の「避難所のあり方」だ。
本年度も私が本部長を務める吉原高校避難所運営員会の活動が始まるが、「避難所こそ3密の最たる場所」だ。
新型コロナウイルスは、仮に第一波が収まったとしても、第二波、第三波が襲ってくると言われる。
今年の冬、さらには来年の冬あたりか?
また間もなく梅雨が始まり、夏から秋にかけての出水期を迎え、水害が懸念される時期が続く。
こんな中、地震や水害により避難所を開設しようとしても、従来の体育館に詰め込みスタイルでは、誰も怖くて避難できない。
抜本的に避難所のあり方を見直さなければと思い、ネットで調べていたら見つけたのが徳島県のこのページ。
避難所開設イメージもしっかり示されている。
これらを参考に考えた「これからの吉原高校避難所のあり方(案)」は以下の通り。
1 災害時の避難の基本的な考え方
・災害時でも避難しなくて済むように、自宅の耐震化、火災発生防止に努める…自助、共助(組合、町内)
・どうしても避難しなければならない場合の優先順位
親戚、友人宅
軒先でのテント・車中
町内公会堂周辺でのテント・車中(スペースがある場合)
吉高グラウンドでのテント・車中
吉高空き教室
2 吉原高校避難所のあり方
・従来の体育館への集団避難及び避難生活は行わない
・体育館は本部機能+自主防災会との連絡・受渡し機能のみとし、集団避難生活スペースとしない
・避難者は、グラウンドでのテント・車中及び利用可能な空き教室で生活する
3 避難所運営委員会として今後至急調整すべき課題
・住民、町内会、自主防災会への働きかけ…自助、共助と分散避難
・吉原高校との調整…グラウンド、空き教室の使用
・テント、簡易トイレの確保…各家庭、自主防災会、避難所運営委員会(特にテントは市の資機材補助金制度への組み入れ)
・これまで以上の保健衛生対策…消毒液、マスク等の備蓄
・これらを踏まえた避難所運営マニュアルの改訂と、それに沿った訓練の実施
これからの避難所は、「集中型」から「分散型」に切り替えなければダメだと思う。
こんな提案を、来週の正副本部長会議で行うとともに、市内の避難所のあり方についても投げかけていかなければと考える。
by koike473 | 2020-05-08 07:18 | Trackback | Comments(0)