障害を持つ方が一般就労に結びついている! 農福連携事業に取り組む「シグマファームとういん」(三重県東員町)
2019年 12月 24日

にほんブログ村
今日のブログは、先週17日(火)にユニバーサル就労推進特別委員会で視察に出かけた「シグマファームとういん」の話。

昨年7月に、当時のユニバーサル就労推進議員連盟(議連)で、全国農福連携推進協議会の濱田健司会長を富士市に招へいし、市内の農福連携の様子を見ていただいたり、「農福連携シンポジウム」で講演をいただいた。
その際、「全国で三重県が、県知事を始め農福連携に力を入れている」という話を伺った。
そんなこともあり、三重県内の農福連携の取組みを調べると、現在、富士市のユニバーサル就労支援センターの運営を受託している㈱東海道シグマさんの系列会社である㈱シグマサポートさんが運営する「シグマファームとういん」さんが成果を上げているとの情報を聞き、今回視察させていただいた。

「シグマファームとういん」は、就労継続支援A型事業所だ。

障害を持つ利用者の皆さんが「シグマファームとういん」と雇用契約(時給880円)を結び、農作業に従事している。

以前は耕作放棄地だった3.3haの農地で、三重なばなを始めとするさまざまな作物を栽培し、収穫、出荷している。

農地を確保する際に、地主さん等からの理解を得るのが大変だったが、東員町の強い思い、サポートがあり、実現したとのこと。


この日は、雨が降っているため、建物の中で袋詰め作業が中心。

あいさつを始め、作業のマニュアル、道具の置き場等が、わかりやすく明示され、利用者の皆さんがとまどわないように配慮している。


利用者の皆さんは、農作業を通じて体力がつくとともに、作業の中で重い荷物等を持つときに「ちょっと一緒に持って」、「後ろを通るよ」等の言葉を交わすことでコミュニケーション能力が自然と養われていくそうだ。

そうした結果、これまでに5名の方が農業法人も含む一般就労に移行できたそうだ。

ただし、農作物の売り上げだけでは経費は賄えず、国やグループ会社からの支援が必須とのことだ。

シグマグループさんは、そもそも静岡県が発祥とのこと。
富士市でも是非、農福連携事業に取り組んでいただければと思うのだが。
by koike473 | 2019-12-24 07:10 | Trackback | Comments(0)