「遺体処理するのは行政職員しかいません」 3・11の壮絶な現場の話に声を失った平野大槌町長の講演

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 昨日は、富士市主催の防災講演会が開催された。

 東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県大槌町の平野町長を招き、「311震災直後から復旧期の大槌町について」と題し、講演いただいた。

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 平野町長は、当時の町長をはじめ、多くの職員が津波等で亡くなる中、町長の職務代理者として震災の対応・指揮に当たられた。

 写真は、今朝の静岡新聞。

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 遺体処理や避難所運営等をはじめとする全ての震災対応が、住民福祉に関する最前線の役場=行政にのしかかってくる中で、追い詰められ自ら命を絶ったり、精神面、身体面から体調を崩す職員が多発したそうだ。

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 体験した方でしかわからない生(ナマ)の話に、私を含めた聴講者は声を失った。

 職員自身も被災者であり、その家族を含め、しっかりケアできなかったことが悔やまれるとの話には、胸が締め付けられる思いだった。

 平野町長ご自身は、奥様をはじめとする家族が生きていたからこそ、頑張れたそうだ。

 「大災害は、42.195kmと長いけれどゴールがあるマラソンではない。距離の定めがない鉄人レースだと心得てください」。

 改めて行政の事前準備や体制づくりの重要性を感じるとともに、市民一人ひとりの自助の備えを、それ以上に進めなくてはと感じた。

 最後は、平野町長の心の支えになっている3つの言葉と、1つの歌・花を。

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by koike473 | 2019-12-20 07:42 | Trackback | Comments(0)

 

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