時間軸を盛り込んだ『式年遷宮』の考え方の都市計画を! 「都市計画法50年・100年記念シンポジウム第3弾」
2019年 11月 12日
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9日(土)は、ジヤトコさんとの協働プロジェクトを11時過ぎに失礼し、途中「湯らぎの里」(スーパー銭湯)で汗を流し、新幹線で横浜に向かった。
都市計画学会全国大会に合わせ開催された「都市計画法50年・100年記念シンポジウム第3弾」の聴講だ。
会場は、横浜市開港記念館。
大正6年(1917年)に横浜港開港50周年を記念し、建てられた由緒ある会館だ。
ステンドグラス。
シンポのテーマは「都市計画法を展望する ~なにを引き継ぎ、新たに創り出していくか~」。
前半は、5人の専門家から問題提起と提案が行われた。
その中では、横張真東大教授の「ヒトに引く線・土地に引く線」と題した提案が新鮮だった。
農地法は人(農家と非農家)に、都市計画法は土地(市街化区域と調整区域)に線を引き区分してきた「矛盾と可能性」を基に、「ファジーな空間の動的制御に基づく新たな都市計画」を提案された。
その後パネルディスカッションとなったが、ここからは館内全体を見渡せる2階席に移動した。
まとめ的には、これからの都市計画は
・時間軸を盛り込んだ『式年遷宮』の考え方が必要
・「恒久」でなく「暫定」を肯定的に位置付ける
・計画には「先読みの根拠」を明示し、年数が経過し根拠が変わった場合には、計画を変える
・ただし、法体系そのものは大きく変えるべきではない
等だった。
テーマに掲げられた「都市計画法を展望する」の法律そのものには至らなかったが、とても刺激的なシンポだった。
ライトアップされた開港記念館。
毎回思うが、一度はゆっくり横浜の街を歩いてみたい。
by koike473 | 2019-11-12 07:41 | Trackback | Comments(0)