夏のテーマ展「まぼろしの宿場町 中吉原宿」in富士山かぐや姫ミュージアム(市立博物館)
2019年 07月 05日
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先週の土曜日・29日は、午後から「富士山かぐや姫ミュージアム」(市立博物館)に出かけた。
夏のテーマ展として始まったばかりの「まぼろしの宿場町 中吉原宿」の見学だ。
中吉原宿とは、最初の宿場である元吉原宿が高潮や砂の害を受け北側に移転し、さらに高潮で現在の吉原宿(吉原本町通り)に移転するまでの間、約40年間存在した2代目の吉原宿だ。
場所は、左富士の手前、現在の左富士神社から和田川を渡り、現在の富士警察署の北東を通り津田に抜けるあたりだ。
学芸員の方の解説では、何ヶ所かの発掘調査により、350年前の人々の暮らしが徐々に見えてきたとのことだ。
詳しい街並みは不明だが、和田川を行き来して良い魚が入り、富士山もきれいに見えたことから「魚がたくさん獲れて、宿泊施設は最高だ」と古い書物には紹介されている。
また、昔の「旅のガイドブック」的な書物には、以下2枚の図には中吉原宿が紹介されている。
いずれも宿場の西端に「つた町」(津田町)が示されている。
このことから、中吉原宿は、私が生まれ育った「津田・荒田島」(旧・島田村)を通っていたことがわかる。
それが少し経つと、現在(3代目)の吉原宿に変わり、「中よし原」の地名?言葉?は残るものの、かつての「中吉原」の宿場は図上からきれいに消えている。
しかし、発掘調査等から推定されるかつての中吉原宿は、現在もそのルートが道路としてしっかり残っている。
是非一度、博物館から講師を招き、津田・荒田島で「中吉原宿」について講演会を開催できればと思う。
また、向かいの部屋では、富士市内の東海道沿線までを描いた古い地図の拡大版が、部屋の壁、3面を使い展示されている。
こちらも興味深い。
この「夏のテーマ展」はお勧めです!
by koike473 | 2019-07-05 08:00 | Trackback | Comments(0)