買い物困難地区・駿河台から(社福)芙蓉会さんの全面協力で「買い物送迎バス」の試行送迎がスタート
2018年 12月 20日

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18日(火)は、(社福)芙蓉会さん(今泉)が中心になり運行する「買い物送迎プロジェクト」の第1回試行送迎が行われた。

私が住む駿河台地区(今泉)は、5年前にスーパー・キミサワが撤退して以来「買い物困難地区」となっている。
周辺地区のスーパーまでは距離がある上、高低差も大きいため、特に車を持たない高齢の皆さんは苦労されている。
私も町内会で買い物バスを運行しようと提案したが保険の問題があったり、「移動スーパー」に問合せしたが採算面で難しい等、そのままの状態だった。
そんな中、今年の夏、近くで児童福祉・高齢者福祉施設を運営する芙蓉会さんから「所有している送迎用のバスを使い、買い物送迎バスを回してみては?」と提案をいただいた。
早速、町内会長さん、民生委員さん、吉原西部地域包括支援センターの皆さん等で実行委員会を組織し、私も入れていただき、何度か打合せを行いこの日を迎えた。
集合場所は、駿河台市営住宅(二丁目)と、私が住む三丁目公会堂。

民生委員さんが声掛けした一人暮らしの高齢の方等から11名が希望登録されたが、この日は、皆さんの都合もあり7名の方が参加。

杖をついたり、歩行器の方もいる。

ステップには補助用の椅子を配置して上がりやすく。

目指すは、国久保のアピタ。

三丁目の公会堂も回り、20分ほどかけて到着したが、近所の方が多く、車内は遠足のようだった。


事前にアピタの店長さんに話をし、3階駐車場の障害者用駐車スペースで降車し、車は一旦普通駐車スペースに移動。

エレベーター前で「1時間後にこの場所に集合しましょう」と確認し、皆さんは買い物に。


早い方は、30分もしないうちにレジを済ませたので、無料休憩スペースで休憩。

包括支援センターの皆さんが、感想や希望を上手に聴いていき、アンケートにも答えていただく。
私が思ったほど、皆さんの買い物量は多くなかったが、持参のリュックサックに詰めて、再びバスに乗車。


スタートした市営住宅駐車場で降車し、初回は無事解散。

次の日(昨晩)、さっそく「第1回を振り返っての検討会」が開かれた。
アンケートやヒアリングの結果から印象的だったのは、
・宅配で購入しているが、肉、魚等の生鮮品は自分で見て選んで買いたい
・洋服の購入はもうしないが、ウインドウショッピングは楽しい
・家族と一緒に買い物すると、時間を合わせる等に気を使うが、1時間自由に回れるのがうれしい 等々。
当面、本年度内は月に1度のペースで、今回と同様アピタまで試行的に送迎バスを運行することとなった。
私は、この話をいただく直前に参加した研修で聴いた「福祉と交通部門の連携」の富士市における先駆けの取組みだと思う。

芙蓉会さんの全くの「持出し」では長続きできない。
行政や地域も相応の役割分担しながら、地域に合った長続きする「買い物送迎バス」を目指していければと思う。
by koike473 | 2018-12-20 08:16 | 公共交通・自転車 | Trackback | Comments(0)