傍聴していて疑問が残った「中心市街地活性化支援事業」の事業評価
2018年 09月 25日

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皆様、この秋2回目の三連休、どうお過ごしでしたか?
私はいろいろ忙しかったですが、それらのことは後日書くとして、今日は20日(木)に傍聴した議会の一般・特別会計決算委員会協議会について。
この協議会は、毎年数件の事業を選出し、その効果や課題を重点的に評価する「事業評価」について委員となった議員だけで議論・検討する場だ。
その中の一つで「中心市街地活性化支援事業」の評価について、私は大きな疑問を感じた。
協議会での評価は、実績について「あまり評価できない」、今後の取組みについては「大幅な見直しが必要」という取りまとめになった(写真は23日の富士ニュース)。
私は、中心市街地活性化をけん引する役目を担う機関の一つである「TMO吉原」のメンバーであり、そうした立場からの見方も含め疑問に感じたのは主に以下の三点だ。
1 評価のテーマと具体的な対象事業に「ずれ」があったのでは?
・中心市街地活性化という大きなテーマに当たっては、商業だけでなく、都市計画、住 宅、福祉等、さまざまな分野の施策が必要であり、その成果として指標となる「来街者通行量の増加」が期待されるはずだ
・しかし、そうした施策の中の商業支援の一事業にすぎない「あなたも商店主支援事業」を対象に評価を行い、成果として「来街者数が増えていない」のは疑問だ
・大きな面的テーマに対して、小さな個店支援事業との「ずれ」を感じざるを得ない。
2 従来の商店撤退割合との比較や商店主の活動についての検討が必要では?
・「あなたも商店主支援事業」では、この11年間で支援し開業した店舗の撤退数が多いことが「評価できない」理由として挙がった
・しかし、商店街の既存の商店の閉店率との比較や、支援事業で誕生した商店主の商店街や地域での活動に関する把握や評価がなかったようだが?
3 「大幅な見直し」の方向性・内容の提案は?
・今後の取組みは「大幅な見直し」との評価だが、「では、どういう取り組みをすべき か」という提案は残念ながらなかった
・言いっ放しの感が否めない
中心市街地の活性化や商業は、どこの都市でも苦戦している。
富士市のさまざまな施策・事業についても課題は数多くある。
しかし、上記のような疑問点について論点が明示されず、評価結果に至ったのはとても残念に感じる。
私が今年担当する企業会計の事業評価では、論点を明らかにした中での議論を行いたい。
by koike473 | 2018-09-25 08:10 | 富士市議会 | Trackback | Comments(0)