違反事業者は氏名等を公表! 議員有志で市内の土砂採取や埋め立ての状況について勉強会を開催
2018年 08月 31日
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昨日は、議会の有志で市内の土砂採取や埋め立ての状況について勉強会を開催した。
最初は室内で平成23年に施行された「富士市土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例」(土採取規制条例)に基づく取り組みや違反状況の座学。
事業者は、面積500㎡、土量500㎥等以上の土砂の埋立て、盛土、掘削等に際しては、条例に基づき許可を得なければならないことになっている。
条例施行後、55件の事業が許可されたが、50件が大渕地区に集中している。
そんな概況説明を受け、バスで現地視察へ。
まずは、事業中の現場。
しっかりと許可を受け取り組んでいる。
元々の農地を富士山特有の盛土材に適しているザルボーを採取し、その上で新たに使いやすい形の農地に造成するそうだ。
掘削したザルボー。
後ろの草が生えている山は、最終的に覆土する農地の土。
掘削した岩を組んできれいな石積みができつつある。
次は、山林を伐開しての土採取(ザルボー)と埋立て。
許可を得ての写真撮影。
次は、許可を得ずに施行して、そのまま放置された現場。
こうした違反者(許可を得ずに施行)については、最終的に事業者の氏名等を公表しているが、その多くは「許可申請に係る測量等の費用(百万単位)を払うなら、前科が付いたとしても数十万円の罰金で済んだ方がまし」という確信犯だというところが悩ましい。
最後は、岩本山の裏側?にある大規模な土砂埋め立て地。
富士市及び隣接市からの公共事業で発生した残土等を受け入れている。
検量、防災対策、定期的な土質分析が実施され、管理体制もしっかり行われている。
この日は概況把握だけだったが、現時点で違法のため中止命令、原状回復命令を出している箇所は市内で18カ所あり、更に今後増えるとのこと。
参加メンバーからは、改めて常任委員会等での調査、検討が必要との意見が出された。
私もまったく同感だ。
by koike473 | 2018-08-31 07:54 | 富士市議会 | Trackback | Comments(0)