原発事故の恐ろしさと怒り 堀川文夫さんご夫妻が作った絵本「手紙 お母さんへ」

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 東日本大震災の後、浜岡原発再稼働の是非を問う県民投票条例の制定を求める署名活動に私も参加した。

 その後、この活動に関わった県東部地域の有志の皆さんで3ヶ月に一度のペースで「ハスヌマの会」という情報交換・勉強会を開催している。

 そのハスヌマの会で、先日、福島県浪江町から富士市に避難し、生活している堀川文夫さんの話を聞いた。

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 堀川さんは、浪江町で学習塾を主宰していたが、福島第一原発事故で町が避難指示区域となり、帰ることができなくなった。

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 その経緯を、愛犬「桃」の目を通して話を進める形で絵本にまとめ出版された。

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 「手紙 お母さんへ」というタイトルだ。

 堀川さんの話を聞いて、何とかしなければ、怒り、恐怖、絶望感・・・様々な思いに胸が締め付けられた。

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 絵は、堀川さんの塾の教え子の皆さんが1ページずつ担当したそうだ。

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 堀川さんと奥様(貴子さん)の出版の「あいさつ」の文章を、是非お読みいただきたい。

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堀川文夫さん


「この本は、東日本大震災と原発事故の二重の災害を経験し、故郷を奪われ、生業を失い、友情を引き裂かれ、生きる証さえ失いかけた多くの人々の思いと、共に生きていた生き物たちの思いが、時間の経過とともに人々の記憶から消えつつあることに空虚しさを感じ、何らかの形で記録に残しておきたいと思ったことから作り始めました。


チェルノブイリ原発事故後の現実と公的機関の発表との大きな差は、福島ではそれ以上に大きく、「理不尽な生命の軽視=帰還政策」に腹の底から怒りがこみ上げてきますが、その思いを抑えながら作りました。」


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堀川貴子さん


「『お父さん、夏休みに子どもたちをどこに連れていったらいいんだろう』。息子からの電話。海があって山があって、自然の中で思い切り遊べて自然の恵みをたらふくいただけた浪江という地。この先、息子や孫たちが浪江の我が家に来ることは二度とない。何故なら、除染された我が家の放射能の数値は、私にとっては驚くほど高く、野生生物の棲み家になってしまったから。


家の片付け作業の日、放射能で汚れてしまった子どもの頃からの思い出の品々やここで暮らした様々な証しが、あの黒いフレコンバッグに捨てられた時、小さな叫び声とともに涙を流した夫を見て、いずれ解体されてしまうこの家を建てた夫の両親の姿が浮かんだ。先祖からの歴史がここで終わる・・・。


この気持ちを書き留めておこう、二度とこんな事が起きないように。


忘れないで欲しい、あの事故を。あの時の混乱、あの時思った事、考えた事を。」



多くの皆さんに、絵本「手紙 お母さんへ」を読んでいただきたいと思います。


by koike473 | 2018-04-23 08:37 | Trackback | Comments(0)  

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