CNF強化樹脂で創り上げるコンセプトカーが見えてきた!? ふじのくにCNFフォーラム
2018年 02月 09日

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7日(水)は、ラ・ホール富士で開かれた「ふじのくにCNFフォーラム」に参加した。

一番注目したのは、昨年富士市に研究開発拠点を設けた日本製紙の発表。


CNFは、木材由来の新素材であり、「再生可能な木材資源」を使いこなすことにかけては一番たけているのが製紙業だ。



日本製紙以外にも、大手の製紙会社がサプライヤーとしてしのぎを削っている。

日本製紙は、全国にある工場の中で3ヶ所をCNF開発の拠点としているそうだ。

CNFは、透明材料や化粧品等の「高付加価値品」と、自動車部材や建材等の「汎用材料」に2極化していくとのこと。

そうした中で、富士工場(吉永)は、汎用材料の「強化樹脂」の開発拠点と位置付けている。

自動車関連部材としてのプラスチックや家電、建築資材等への利用が見込まれる。

特に自動車の部材には、さまざまな強化樹脂の活用が想定され、それにより軽量化→燃費向上→温暖化対策等に直結することから、環境省も力を入れて取組みを進めている。


数年後?には、可能な部材をCNF強化樹脂で置き換えた「コンセプトカー」を創り上げることを目標にしているとのこと。

だが、まだまだ課題が多く、特に樹脂に均一にCNFを塗り込む方法等の確立に時間がかかるようだ。

一方、こうした汎用用途に道が拓かれれば、一気に市場規模が広がる。


昨日は、市の30年度予算案が提示され、「(仮称)CNF関連産業推進構想」の策定を含め、CNF関連の予算が目立っている。
富士市としても、CNFの活用に向けた市内産業の取り組みを牽引・後押ししていかなくては!
by koike473 | 2018-02-09 07:45 | 産業振興・雇用 | Trackback | Comments(0)