美容液にCNFを混ぜ込むと高い保湿性が! ふじのくにCNF総合展示会
2017年 10月 20日
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昨日は、ふじのくにCNF総合展示会に出かけた。
会場はふじさんめっせ。
2年前の第1回は200人、2回目は690人、そして今年はそれ以上と、年々参加者が増え、国内最大のCNF展示会になったそうだ。
またこれまで少なったCNFを使った製品を作る企業=用途開発型企業も多数ブースを開設した。
中でも、大淵に工場があるコーヨー化成さんは注目だ。
増粘剤としてCNFを入れたバラの香りの美容液や保湿液が今年の冬に販売開始となるそうだ。
私も、美容液を手に塗ってもらった。
普段使わないので比較できないが、CNFを混ぜ込むことで保湿性が高まるそうだ。
またこれらの商品は、「バラの花」として商品にならない静岡県で生産された「くずばな」を活用した「静岡バラプロジェクト」の一環として開発された。
更に富士山の地下水を利用している。
こうした生活に直結する商品に使われると、CNFへの注目も一段と高まるだろう。
その他にも、スピーカーや靴底に使うことで、音質や摩耗性が高まる試作品が紹介された。
ただ、まだまだCNFの単価が高い(5,000~10,000円/kg)ため、商品も高くなってしまうそうだ。
しかし、CNFの生産量そのものが、国の予想を上回るスピードで増加している。
国が3年前に策定した「高度バイオマス産業創造戦略」では、2020年に年600~900トンの生産見込みだったが、既に今年(2017年)で年1,000トンを超す見込みだという。
今年、富士市に研究・生産拠点を開設した日本製紙のブースは、人だかりが多く、中に入れないほどだ。
富士市としては、「CNFのメッカ」を目指し、企業が創造的に活動できる環境づくりをさらに強力に進めていく必要を感じた。
by koike473 | 2017-10-20 08:34 | 産業振興・雇用 | Trackback | Comments(0)