刺激的だった研修 「民営化はまだするな! やってはいけない上下水道事業の民営化と落とし穴」
2017年 10月 17日

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13日(金)は、東京に研修に出かけた。
場所は、東京駅から歩いて10分の新日本橋。

日本銀行本店のすぐ近くのビル。


テーマは「民営化はまだするな! やってはいけない上下水道事業の民営化と落とし穴」

刺激的なテーマ名だが、研修の内容もかなり刺激的だった。
講師の高橋氏は、現在、国内のいくつかの自治体が上下水道の民営化委託先としているヴェオリア(フランス系水メジャー)の日本法人に勤務していた方だ。

人口減・需要減、老朽化等が進み、大きな変革をしなければならないインフラ事業において、これを逆に地域の産業振興、活性化のチャンスと捉えるべきでは、またそのためにはどうすべきかという一貫した主張だった。
そうした中では、ヴェオリアの実力を認めながらも、「民営化はまだするな!」は、説得力がある話だった。
今後の事業運営にあたっては、様々なオプションがあり、その組み合わせで考えるべき。

そのためには、自分の自治体の運営能力の現状分析がまずは必要。
こうした動きを支援する「プラットフォーム」が重要では?という提案も新鮮だった。
こんな話を聴いた後、帰りの路を歩きながらの東京都心。

地方での人口減が続く中で、東京・首都圏だけは集中が続く。

しかしオリンピック後の2020年以降、団塊世代がもろに高齢化する2025年以降、こうした都市施設やインフラは、どうなっていくのだろう?と思うと、雨が降り前日とは打って変わった天気のように、私の心も寒くなった。
by koike473 | 2017-10-17 08:13 | 上下水道 | Trackback | Comments(0)