「アイシャルリターン」 元NPO法人コミュニティシンクタンクふじ理事長 児嶋準一氏がご逝去
2017年 06月 07日
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昨日は、元日本食品化工㈱専務、元NPO法人コミュニティシンクタンクふじ理事長の児嶋準一氏の葬儀がしめやかに執り行われた。
享年78歳。
私にとって、児嶋さんは第二の父親のような存在だった。
15年ほど前、鈴木尚前市長の提案で、市民側から政策提案するコミュニティシンクタンクを「NPO法人」として設立することになった。
児嶋さんは、鈴木前市長の一本釣りで準備委員となり、私も委員として参加していた。
その時の最初のあいさつが忘れられない。
「私はこれまで『会社の利益第一』でやってきました。町内会のこと、地域のことも全て家内に任せ、会社優先だったので市民活動や『公益』は全くわかりません。皆さん、一から教えてください」
豪快だが、誰とでも腹を割って話をし、すぐに仲良くなる。
「誰にでもいいところがあるだよ」と、すぐに市民活動、NPO活動に打ち込んで行かれた。
しかし原価管理や時間管理、物事の整理整頓には厳しく、市民活動が陥りがちな悪い意味での「いいかげんさ」には、躊躇なくダメ出しをされた。
私が議員になり、コミュニティシンクタンクふじが解散した後も、よく「一杯会」にお誘いいただいた。
2年前の選挙の際には、後援会の戸別訪問に選対メンバーの一人として参加いただき、たまたま担当した訪問エリアの中に日本食品化工でのかつての部下の方のお宅があり、その方から「小池の後援会は、あんな偉い人を戸別訪問に歩かせているのか」と言われた。
申し訳ないとともに、誇らしい気持ちでいっぱいだった。
ちょうど1年ほど前から「酒がうまく感じられないだよ」。
夏に手術をされ、年明けからは「解禁だ!」と、以前のように(量は減ったが)酒を酌み交わし、ゴルフにも出かけておられた。
写真は、1月末に鈴木すみよし県議と私を誘っていただいた新年会。
ゴールデンウィークに故郷の九州に行き、母校である熊本大学柔道部のOB会にも出席された。
しかし、富士に戻ると急に体調を崩し入院。
最後にお見舞いに伺った時、「小池ちゃん、俺はいつも『アイシャルリターン(I shall return)』でやってきたけど、今度は無理かもしれないよ」。
児嶋さんの強い意志、「アイシャルリターン」を、私はしっかり引き継いでいきたいと思う。
合掌
by koike473 | 2017-06-07 07:29 | Trackback | Comments(0)