2月議会の一般質問の提案 「15歳人口が減少する中で、『富士市立高校』を『富士市立大学』に進化させる検討が必要では?」
2017年 03月 28日

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2月議会の一般質問では、「常葉大富士キャンパスの撤退に伴い考える高等教育機関の市内立地の意義等について」をテーマに質問した。
富士キャンパス存在の評価については、改めて経営学部等に在籍する先生方とともに学問的に調査し、今後の検討や判断の参考資料にすべきでは?との提案に対し、市長は「必要性を感じているので、今後、時期を含めて常葉学園と協議していく」との答弁だった。
これについては期待したいところだ。
そして、今回の質問のポイントとした「今後、新たな高等教育機関の立地誘導をどう考えるか?」については、市長は「本市に誘致することは非常に困難であると認識している」とのことだった。
以前、このブログでも紹介したが、『消えゆく限界大学』(著者:小川洋氏)によれば、 「子どもが減少する中で、今後 20 年間で入学定員 500 人の大学が 200 校無くなる=閉校せざるを得ない」、「生き残る大学は『地域の課題を直視して解決にあたるという地域貢献につながる研究、学生の教育に力を入れている大学』のみ」とのことだ。

こんな状況の中では、私も市長同様大学の「誘致」は無理だと思う。
「25万都市だから『大学の一つくらいなきゃあ』」、「若者が集まり、市の格を上げるのにも誘致すべきでは」では、絶対ダメだ。
厳しい環境だからこそ、真剣な議論が必要だ。
まず富士市の今後の産業振興、まちづくり等、地域課題の解決につながる高等教育機関が必要か、また必要ならどんな分野か、さらにその上でそれをどこかの大学が進出するのを待つ(誘致)のでなく、 富士市自身で創る強い意欲と体力(財政力)が必要だと思う。
一方、今後 15 年間で、少子化により市内の高校入学者が 500 人以上減少する。これは富士市内の高校 2 校が減る(統廃合)ことを意味する。

その上で、市長に質問した。
「市立高校の評価を改めて行い、評価によっては高校教育は県立高校に任せ(市立高校の経営からは撤退)、そこにかけている 7~8 億 円/年を新たな(仮)富士ものづくり専門職大学、あるいは(仮)富士市 立大学に投資する必要性、意義等を検討していく考えはないか? 」

市長は、「非常によく研究された提案だと思う。今後の高等教育機関 の立地に向けた検討の参考にさせていただきたい」と答弁された。
富士キャンパスの撤退をきっかけに、市内における高校、大学等の長期的なあり方に関する議論・検討が始まることを期待したい。
by koike473 | 2017-03-28 08:48 | Trackback | Comments(0)