沖縄市の「基地の街・コザ」を舞台にした修学旅行コーディネート(体験型観光)の取組み

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今日は、先月会派「ふじ21」で視察した沖縄市の「『基地の街・コザ』を舞台にした修学旅行コーディネート(体験型観光)の取組み」の話。

   

沖縄市観光物産振興協会のコザインフォメーションセンターを訪問し、まずはスタッフの皆さんから、沖縄市の歴史や体験型観光の考え方を伺った。

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1 沖縄市の概要

 沖縄市は、県の中部地域に位置する人口13万人の沖縄県第2の都市だ。

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  沖縄市は、第二次大戦後、米軍によって接収、建設された嘉手納米空軍基地があるまち「コザ」としてスタートした。

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   米軍とともにアメリカ文化、そして沖縄本島、奄美諸島、香港、台湾、インド等から多くの人が流入し、「基地の門前町」として独自の文化圏を形成するとともに、人口規模、市街地が拡大した

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   1956年にコザ村がコザ市となり、さらに本土復帰(1972年)の2年後(1974年)、コザ市と美里村が合併し沖縄市が誕生した

    この間、1970年には、米軍統治による差別や人権侵害、相次ぐ事件事故を背景に、米兵が起こした交通事故をきっかけに、MP(憲兵車)を含む外国人車両82台や嘉手納基地内に放火する「コザ暴動」が発生している

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   一方、「コザ」という独特の地域が生み出す空気感や街並みは、沖縄県でも他の地域にはない様々な国や地域の文化が混じった「ちゃんぷるー文化」が生まれ、沖縄県民からも「沖縄が凝縮した街」としてイメージされるようになった

    バブルが終焉する1990年代前半までは、恵まれた環境と立地から県内外からの買い物客も多かったが、近年では郊外への大規模ショッピングセンターの進出等により中心市街地の活力低下が課題となっている

2 地域商店街を舞台にした修学旅行コーディネートの取組みについて

1)沖縄県内の沖縄市における観光動向

 ・従来、沖縄県の観光は、南部地域の戦跡めぐり、那覇市内、沖縄美ら海水族館、各地のビーチ等を拠点に回遊するスタイルが主体で、沖縄市は「素通り観光」の街だった

 ・また前述のように中心市街地の衰退も目立つようになり、何とか「観光誘客」により街を活性化させようと、沖縄市、沖縄市観光物産協会が取り組むこととなった

2)観光誘客としての修学旅行の取組み

 ・平成21年…沖縄市観光物産振興協会が、街なかプロモーションとして「中心市街地情報発信支援事業」を沖縄市から受託。

まち歩きやエイサー体験などを組み合わせた体験型の修学旅行用のプログラムを開発。また自サイトの立上げや新聞社への情報提供など情報発信をスタート

 ・平成22年~…多数の受入れもできるよう、商業施設、商工会議所、観光施設、関連団体と連携し、本格的なプログラムを開始

 ・平成25年~…観光ガイド養成講座の開催、ガイド登録制度を開始(現在、市民60名が登録)

3)これまでに作り取り組んでいるプログラムと協力団体

 ・これまでに作ったプログラムと協力団体は以下の通り

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 ・沖縄市観光物産振興協会は、こうしたプログラムの企画、開発、情報発信、受け入れ調整を担っている(財源は、沖縄市からの委託事業が中心)

4)プログラムの着想

  ・沖縄市でしかできない修学旅行としてAfter19451945年の後)をキーワードに「今ここにある戦後」をメインのテーマとして体験プログラムを企画

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 ・市民の暮らしの中に存在する米軍基地や、昭和20年から連なる「今ここにある戦後」という生活文化を体感していただく「平和学習」。まちそのもの、人そのものを地域資源として活用する「まちは歴史博物館」構想という考え方

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 ・また沖縄県の伝統芸能である「エイサー」の中心的な市として、「伝統エイサー」、「青年会エイサー」にこだわり、彼等の活動や演武を通し、同世代のつながりや地元を誇る気持ち、チームビルディングとしてのワークショップなどをテーマにエイサー体験のプログラム開発も実施

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 ・その他、都会では消えつつある世代間交流や伝統文化の継承を促すプログラム開発として琉球舞踏や音楽、言語講座等の文化体験を一流の講師から学ぶ本格プログラムも開発

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  ・これらは、栄光学園(神奈川県)の実際の修学旅行取組みの中で、学園の先生方、生徒達と検討・改善しながら取組み、確立してきているところが大きい

5)県内広域での取組み

 ・体験型観光は、大規模に取り組めるものでなく、また1つの市町村で収まるものではないとの考えで、県内各地の観光協会等が連携し「沖縄まちまーい協議会」を組織している

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 ・ガイドとともに観光地や穴場スポット、まち歩きを楽しむ観光スタイル

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 ・「まちまーい協議会」の事務局を沖縄市観光物産振興協会が担当し、「沖縄観光コンベンションビューロー」等を通じて営業・販売活動を行っている

6)修学旅行及びまち歩き受入実数

 ・修学旅行は初年度(21年度)は190名だったが、28年度(1220日時点)は252,419名まで増加している
 

と、ずいぶん長くなってしまったが、後半はまた後日ということで。


by koike473 | 2017-02-02 08:01 | Trackback | Comments(0)  

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