見附市長のリーダーシップとそれに刺激を受け成長する市職員
2017年 01月 06日

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今日のブログは、昨日に続き見附市(新潟県)の「健幸都市づくり」(スマート ウエルネス みつけ)の後半の報告。
(2)まちの駅、健康の駅
・「まちの駅」は、富士市でも取り組んでいるが、見附市は久住市長がまちの駅全国協議会会長ということもあり、計40の駅が登録・活動している

・中でも拠点となるのが、「まちの駅ネーブルみつけ」である。ここは市役所にほぼ隣接する閉店したスーパーマーケットの建物を市が購入し、見附市市民交流センターとしてリニューアルしている

・「まちの駅」と併せ、「健康の駅」として位置付けられ、市民が外出(街なか)して、交流し、健康(健幸)づくりを進める拠点(たまり場)ともなっている

・健康づくりセンターには、多数のウォーキングマシンが配置され、当日も2名が利用していた


・ここを始め、市内各地の活動拠点で各種の健康づくり活動を行うと、SWC加盟の6自治体(見附市、浦安市、伊勢市、岡山市、高石市、大田原市)がネットワークする形で実証実験に取り組む「健幸ポイントプロジェクト」に参加できる

・これは、商品券、地域貢献(寄付)、Pontaポイントに交換できる。写真は、PC端末から活動量を入力しているところ

(3)みつけ健康の湯ほっとぴあ
・「ほっとぴあ」は昨年(28年)8月にオープンしたコミュニティ銭湯である

・中心市街地に位置し、もともと「老人憩いの家 本町荘」があった場所であり、①まちなか賑わい空間の創出、②交流やふれあいを通じた健康づくり、③災害時の被災者支援拠点、④スポーツ大会やイベント後のリフレッシュの場、⑤市外からの来街者のまちなかへの誘導拠点などを狙いに整備した

・市が土地と建物を提供し、民間企業が運営する。黒字の際は利益の2分の1を市に納入するのが条件である

・赤字の場合は、民間企業の責任だが、民間企業にとっては、自己資本では厳しい部分を公の資本がカバーしてくれることでイニシャルコストを削減でき、全市的な展開によってビジネスチャンスが広がる。そして行政は民間に委託できるまでの仕組みづくりを担当し、それが運営コスト削減、リスク分散を実現する
・指定管理者として2グループが手を上げ、㈱本久(長野県を中心にレジャー施設運営等)に決定(指定期間5年間)
・年中無休で朝8時~夜11時までの営業は、民間ならではのことだと感心した

・1階は「交流エリア」となっており、無料で誰でも入館、利用できる。レストラン、売店、休憩室、多目的室等を利用できる。この1階部分の管理経費の一部は市が負担している

4 見附市を視察しての所感
~市長のリーダーシップとそれに刺激を受け成長する市職員~
・驚いたのは、人口4万人の小さな市だが、視察に対し説明いただいた見附市の各課の職員の皆さんの説明や話の上手さだ。
・聞けば本年度の視察が私たちで86組目。
・また久住市長の新しい発想に基づくまちづくりのスタイルが、国の様々な省庁の官僚や大学・研究機関の研究者達が入る審議会や研究会でたびたび先駆的事例として取り上げられるので、その審議会や研究会でも説明を何度も行うとのこと。
・そうした場を通じて国の最先端の知恵や制度などを、市長だけでなく、職員の皆さんもどん欲なまでに吸収・活用しているのを感じた。
・久住市長は、1年のうち4カ月は見附市におらず、東京や全国を研究会や講演で駆け回っているとのこと。
・議会からは、それで成果が上がっているので不在でも特に不満の意見は出ないとのことだ。
・「市長のリーダーシップとそれに刺激を受け成長する市職員」という強烈な印象を受けた。
・「小さな市だから」という面もあるだろうが、富士市も是非見習いたいところだ。
by koike473 | 2017-01-06 08:04 | Trackback | Comments(0)