避難所のトイレの掃除は誰が行うのか? 「災害時のトイレ・し尿処理研修会」in清水
2016年 12月 01日
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今日から12月、師走だ。
もう半月ほど前、先月の16日(水)だが、「災害時のトイレ・し尿処理研修会」に参加した。
主催は「静岡県環境整備事業協同組合」、し尿や浄化槽汚泥を運搬する業者さんの組合だ。
この研修会は4年目で、今年のテーマは「避難所トイレ運営の向上」だ。
3人の講師が、「避難所のトイレ」についてさまざまな観点から講演した。
私が印象に残った話は2つ。
1つは、トイレの不備等による「感染症等のまん延への対策」の重要性だ。
熊本地震の際も大きな課題だった。
手洗いやマスク着用、隔離室の確保は、避難所開設・運営では必須項目だと改めて感じた。
もう1つは「トイレ司令塔の明確化」だ。
避難所では、トイレは食事と同様以上に重要だが、それを総括的に管理・運営する体制や人がいない。
避難所開設当初、通常の水洗トイレを確実に閉鎖し、使用禁止を続ける体制は、誰がどう指示するのか?
時系列では、使用できるトイレは以下のように整理されるが、それを見越した準備、切替えの運営体制は?
そして、汚れた避難所のトイレの掃除は誰が行うのか?
水洗トイレが使用可能になり、保健師さん達が行っている写真だが、これでいいのだろうか?
利用者が順番で行うのが基本だ。
今週末の4日(日)は、吉原高校避難所開設・運営訓練だ。
「避難所トイレのあり方」を改めて注目してみたい。
by koike473 | 2016-12-01 08:14 | Trackback | Comments(2)
トイレは我慢できませんので、策を真剣に考える必要がありそうですね。
ご指摘のように大災害時には、避難所の既設トイレは一旦すべて使用禁止にします。
もちろん自宅のトイレもです。
そういう時のために、それぞれのお宅で段ボール製や、既設トイレに袋をかけて使用できるタイプの「簡易トイレ」を準備しておくことが重要です。
これは、公助、共助ではありません。自助として取り組むべき必須課題だと思います。