富と人が集中する東京だから可能 税金投入ゼロで新築した豊島区役所「としまエコミューゼタウン」
2016年 05月 19日
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今日のブログは、4月末に会派で出かけた視察の帰りに立ち寄った新しい豊島区役所の話。
新しい豊島区役所は、昨年3月に完成した超高層ビル「としまエコミューズタウン」の3~9階に入っている。
1、2階は店舗やクリニック、レストラン、そして11~49階にはマンションが入っている日本初の「マンション一体型庁舎」だ。
場所は、JR池袋駅から徒歩5分、地下鉄東池袋駅からは地下道がつながる。
従来の老朽化、分散配置された区役所は、別の場所にあった。
エコミューズタウンの敷地は、小学校、児童館の跡地等で区の所有地が大半だった。
そこに再開発ビルを建設し、等価交換方式で、従前の土地所有者である豊島区が、ビルの床(3~9階)を権利床として取得した形だ。
全体の事業費は、上に乗せたマンション(保留床)の販売で大半を賄っていて、その他に、旧区役所用地の民間貸付による収入も活用し、豊島区は全く税金を投入せずに、新区役所を確保したそうだ。
大きな吹き抜けが印象的だが、地方都市で再開発に苦戦していると、「こんな無駄?ゆとり?を持たせて、どうして再開発事業が成立するのか?」、「東京の一等地という高い地価(それでもマンションを購入する高額所得者がいる)がなせる業か」とため息しか出てこない。
名前(エコミューゼ)の通り、緑化や環境への配慮も最先端だ。
しかしこれができるのも、「東京への富と人の集中」によるもの?
発想と素晴らしい区役所には感心したが、なんだか腑に落ちない?エコミューゼタウンだった。
by koike473 | 2016-05-19 07:19 | Trackback | Comments(0)