何も収束していない福島第一事故と浜岡の危険性 原子力の専門家・小出浩章氏の講演会
2015年 10月 21日
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17日(土)は、午後から「原発廃炉から始まる明るい静岡 小出浩章さん講演会」に出かけた。
小出さんは、元京都大学原子炉実験所助教で、原発の危険性、廃炉を3.11以前から訴え続けてきた原子力の専門家だ。
会場の静岡労政会館は400人以上の聴衆で立ち見の人も大勢いた。
この日の講演タイトルは「福島第一原子力発電所事故と浜岡原子力発電所再稼働」だ。
とにかく福島第一の事故は「何も収束していない」ということだ。
この事故で放出された放射能は、途方もない量だ。
それが全く目に見えない。
「除染」ではなく「移染」、まさしくその通りだ。
原子力研究者が厳重に管理された中で研究を行うことができる放射能量以上に、そのあたりに放射能が堆積している危険エリアに多くの皆さんが生活し、また帰還を始めている。
放射性物質は、非常に危険で、人間の力では操作しきれない物質であることは明らかだ。
特に、成長とともに細胞分裂が盛んな乳児・子供達への影響は計り知れない。
こうした中、中部電力は、浜岡の再稼働に向けた準備を着々と進めている。
浜岡で恐いのは津波以上に、地震そのものによる揺れと破壊だ。
そしてこのエリアは、地震の周期から見れば、ここしばらく大きな地震が発生しておらず、いつ来てもおかしくない。
福島第一以上の被害が発生すると、静岡県、いや日本そのものがダメになる。
私は、「経済の論理」より、「貧しくとも安全な生活」を選択する。
浜岡を始めとする全ての原発の再稼働に「絶対反対」だ。
by koike473 | 2015-10-21 08:13 | 原発・エネルギー | Trackback | Comments(0)