「田子の浦港の土砂浚渫」をテーマに富士市議会初の「政策討論会」
2014年 11月 07日

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昨日は、富士市議会で初めての「政策討論会」が開かれた。
平成23年4月から施行した「富士市議会基本条例」では、議会の活動原則の一つに
・意思決定に当たって、議員間の自由な討議を通じて論点及び争点を明らかにし、合意形成に努めること(第3条)
とされ、それを具体化するための一つとして、
・第13条 議会は、市政に関する重要な政策及び課題に対して、議会としての共通認識の醸成を図り、合意形成を得るため、政策討論会を開催します。
と「政策討論会」が位置付けられている。
今回のテーマは「田子の浦港の土砂浚渫の恒久対策について」だ。
田子の浦港は、掘り込み式の港であり、常に潤井川、沼川を通じて富士山、愛鷹山から土砂が年間数万トンほど流れ込んでいる。
また、岳南排水路を通じて工場排水に含まれるSS(浮遊物質)も、年間7,000トンほど入ってきている。
これらの土砂等を、常に浚渫し、どこかで活用処分(埋立て等)しなければならない。
一方、かつての「公害の時代」の負の遺産でもあるダイオキシンも一部に高い濃度で含まれているため、現在、その処分、封じ込め対策が並行して行われている。
こうした中で、港がある限り、永久に続けなければならない土砂浚渫はどうあるべきかを考えようと開催した。
多くの議員から、「流入する河川、水路毎に粒径や汚染具合等が違うので、流入する前に浚渫すべき」、「市外を含む広域での土砂の有効活用を県や国に要望すべき」との意見があった。
私もそうは考えるが、少し違う意見を述べた。
「田子の浦港は『公害』、『ヘドロ』のイメージがしみついており、他市では『田子の浦ブランドは・・・』と揶揄されていると聞く。その発生源は、市内の工場等だ。そうした中では、市外で使ってもらう前にまずは市内で路盤材や盛土材等に使い、自ら安全性を確認、情報発信し、その上で広域処理を要望すべきだ」
半数ほどの議員が様々な意見を述べ、最終的にはいくつかの論点に集約され、それを議長、副議長が関係機関(市、県、国等)へ提出する意見書案等にまとめることになった。
1回目の政策討論会だったので、どうなるかと思っていたが、大きく2分、3分するようなテーマではなかったこともあり、何とかスムースに集約されたという印象だ。
と感じていたら、今朝の静岡新聞では「岳南電車への支援のあり方を取り上げても良かったのでは?」との記事が。

実は、私が所属する会派では「岳南電車への支援のあり方」を討論会のテーマ候補にあげていたが、他の会派の多くが「田子の浦港」を推したため今回のようになった。
次回は、是非「岳南電車」をテーマに議論したいと思うのだが。
by koike473 | 2014-11-07 08:07 | 富士市議会 | Trackback | Comments(0)