9月議会での一般質問は「新たな公共交通体系の検討・構築と岳南電車への支援について」

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 現在開会中の9月議会は、今日から一般質問が始まる。

 私は、来週7日(火)の10:00からだ。
 今回は、「新たな公共交通体系の検討・構築と岳南電車への支援について」をテーマに質問する。

 所属する会派・市民クラブでは、この1年ほどの間に、「再生」に取組む地方の私鉄の取組みを何件か視察してきた。
 そうした事例も踏まえながら、鉄道(岳南電車)を含めた「これからの富士市の公共交通体系」について質問・提案する。

 以下長文ですが、お目通しいただければ幸いです。

 岳南電車の存続支援については、社会的便益の対価に相当する部分への適切な関与という新しい考え方により、平成24・25年度を検証期間としながら24~26年度にかけて年間6,500万円を公的に支援している。
 検証期間が終了した本年3月末の議会全員協議会で、市当局は「岳南電車は一定の条件のもと存続できると考えられ、公的支援が前提であるが、鉄道事業の継続性・安定性が確保できるとの認識に至った。・・・平成26年度において支援の内容をさらに精査し、平成27年度以降も適切な支援を行うものとする」と報告を行った。
 一方富士市は、旧2市2町が合併して市を構成しているが、分散した吉原、富士、新富士等のJR駅と吉原、富士の中心市街地、公共施設等の拠点を、いかにスムースに公共交通でつなぐかが、以前から都市形成上の大きな課題となっている。
 岳南鉄道の存続支援は、こうした公共交通体系検討の中でどう位置付けていくかという視点が重要である。
このような考えで以下の質問を行う。

1 「まちなか」を中心とする長期的な公共交通体系整備について
 (1)富士駅と新富士駅を連絡する「ワンコインタクシー」の利用状況はいかがか

 (2)25年度までに策定した都市計画マスタープランでは、吉原本町駅~市役所~富士駅~新富士駅の拠点を結ぶエリアを、都市機能を集約し、それぞれの拠点性を高めるとともに拠点間の連携を深め、誰もが安心して便利に移動できる「まちなか」エリアとし、「『まちなか』における交通軸の強化及び『まちなか』と周辺地域との連携強化を図るため、新たな公共交通体系の構築を推進します」としている。
 また同じ25年度に「公共交通ネットワーク・基軸の再検討」(新交通システム事業費)を行っているが、ここで言う「基軸」は、都市計画マスタープランで言う「交通軸」と同様か

 (3)市長は、長期的には「富士駅と新富士駅をJR身延線の延伸により接続を」と言うが、現段階での見通しと、「交通軸」、「新たな公共交通体系」との関連、整合性をどう考えるか

 (4)市では平成16年度に、「東西方向の基軸の形成」を基本とする「富士市公共交通網調査」を行っている。
 この中では、バス、岳南鉄道の有効活用、富士駅~新富士駅の接続等を念頭に置き、さまざまな交通手段による「基軸」形成を比較検討し、DMVの導入を選定した。
 10年が経過し、改めて都市計画マスタープランで言う「新たな公共交通体系」を検討すべきではないか

2 25年度の公共交通の利用状況と公的支援について
 (1)各種バス、岳南電車の平成25年度までの利用状況の推移をどう把握しているか

 (2)25年度の各種バス、岳南電車に対する全体及び利用者一人当たりの公的支援額はいくらか

 (3)岳南電車を、道路を走る各種バスと同様、上下分離方式(線路用地、線路、電路等のインフラ(下部)を自治体が所有、維持管理する方式)で算定した場合、現在の支援額(65,000千円/年)から自治体負担分を差し引いた運行支援額(上部)と、それに基づく利用者一人当たりの公的支援額はいくらか

3 岳南電車への支援について
 (1)「26年度において支援の内容をさらに精査し、27年度以降も適切な支援を行う」としているが、どのような観点から支援の内容を精査しているか

 (2)支援のあり方として、補助金でなく、負担金、上下分離方式、第3セクター方式等、行政がより積極的に運営に関与することは検討しているか

 (3)岳南電車の利用促進を応援する市民団体等を、どう把握・評価しているか

 (4)様々な関係者が定期的に意見交換し、今後の利用促進等を進めるために、事業者(岳南電車)、市民(沿線住民・企業や応援団体等)、行政で「(仮)岳南電車利用促進協議会」を組織し取組む考えはないか

by koike473 | 2014-10-03 07:19 | 富士市議会 | Trackback | Comments(0)  

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