自治体財政が抱える時限バクダン 「富士市公共建築物保全計画」説明会
2014年 07月 31日
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夕べは、田子浦まちづくりセンターで行われた「富士市公共建築物保全計画」の説明会を聴講した。
これまでに造ってきた公共建築物が、老朽化する一方で、人口減、厳しい財政状況が見込まれる中では、今ある建築物の全てを建て替えることは不可能だ。
どういたらいいか?
私も議会で何度か質問を行った。
まずは、富士市の公共建築物の現状をしっかり把握することから始めようと、まとめたものだ。
現在ある建物を維持管理するのに年間60億円の経費がかかっている。
更に、更新・改築(建替え)にかけている費用は年間30億円だが、このまま毎年30億円投資したとしても、現在ある建物を全て建替えるには大幅に工事費が上回ることになり、借金するか、建替えをあきらめるかのどちらかしかない。
「時限バクダン」より「時限爆弾」の方がよりリアルだと思ったが。
ここで、わかりやすく一つの「家庭」に例えた説明があった。
1 主人の収入が先細り
2 資産は多いが効率的に使っていない
3 高齢者、子どもにはお金がかかる
これを市の現状に置き換えると
1 税収減が続く
2 建物はあるがあまり使われていない
3 福祉、教育等の分野の経費は減らせない
こういう現状を踏まえ、「公共施設のあり方を市民の皆さんと一緒に考えていきましょう」とのことだったが、この日の参加者は12名。
参加された方は、もともと意識の高い方か、「『公共施設を減らす』を基本に考えるべき」、「こうした判断・決定は、縦割りでは進まない。権限を持った部署を作って進めるべき」等の意見があった。
説明会は、全部で7回だが、参加者は100人に達するだろうか?
多くの市民の皆さんと「現状と危機感を共有」した中で進めなければならない。
共有するために別の方法も考えなければ!
by koike473 | 2014-07-31 07:50 | 公共施設マネジメント | Trackback | Comments(0)