「富士学会2014年春季学術大会」で私の恩師・岡田先生が発表
2014年 05月 26日

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24日(土)は、ラ・ホール富士で開催された「富士学会2014年春季学術大会」を少しだが聴講した。


私の高校時代の恩師であり、仲人も務めていただいた岡田明良(はるよし)先生が報告されると伺っていたからだ。

今大会のテーマは「赫夜姫(かぐやひめ)と富士山」だ。
岡田先生のご実家は、かぐや姫伝説の「竹採公園」(の地主さん)で、先生もそのすぐ近くにお住まいだ。
また、先生は国語(現代国語、古典)の先生で、現在は吉永郷土研究会で活躍されている。
先生の発表テーマは「比奈赫夜姫をめぐる原風景」。

発表の中で印象に残ったのは以下の2点。
比奈(姫名)には、かぐや姫に関連した地名(字名)が、いろいろあるということ。

「籠畑」(生誕の地?)、「赫夜姫」(読み方はまさに「かぐやひめ」)、「見返り坂」(かぐや姫が富士山に還って行く時に何度も振り返った坂)、「天上」(かぐや姫が富士山に還ってしまったので、地域の一番高い場所をこう名付けた)などなど。

もう一つは、市内の主要な浅間神社が、かぐや姫に関連しているということ。
これは、六所家所蔵の古文書からわかったそうだ。
滝川浅間神社は「父宮」として「竹取翁」、つまり「おじいさん」を祀る。
今宮浅間神社は「母宮」として「竹取嫗」、つまり「おばあさん」を祀る。
そして富知六所浅間神社は「赫夜姫」を祀り、この3社が、流鏑馬10騎の保有を許され、5月1日~3日の間、流鏑馬が順次催され、それがつい先年まで行われていたそうだ。
この祭礼は、富士山を祭神として実施されてきた駿河国における国家祈祷の一環として行われたとのことだ。
最後は、先生が撮影した「姫名の雪姫」。雪形(黒く雪がない所)が富士山に還って行く「かぐや姫」に見える。

岡田先生、お疲れさまでした!
by koike473 | 2014-05-26 07:45 | 歴史・文化・芸術 | Trackback | Comments(0)